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八木仁平『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』

毎日やりたいことにワクワクし、成長して、そのやりたいことで人を喜ばせ、収入も増え続ける、そんな成長ループにあなたを案内します。

私的要約

『この仕事を続けていいのかわからない。』『「何か」やりたいけど、「何がしたいのか」わからない。』著者の八木仁平氏も、かつてはこのような気持ちを抱えていた。やりたいことがわからず、自堕落な生活を送る中で、自分を変えたいと行動を起こそうとはするものの、『何かやりたいけれど、何をやればいいかわからず』エネルギーを持て余していたらしい。そこから、八木氏が現在まで学び実践してきたことがまとめられたのがこの書である。

この書には、
① 自分の『やりたいこと』を学び成長する
② 学んだことを人に提供してお金と感謝をセットで受け取る
③ そのお金を、また学びに投資する
④ 成長したスキルでより高い報酬を受け取る
という、『やりたいことで「成長し続ける」無限ループに入る方法』が記されている。
『やりたいこと』を探すには、『自己理解メソッド』という公式があり、それに従えば、誰だって『自分のやりたいこと』を見つけることができる。

その公式とは、
① 『好きなこと×得意なこと=やりたいこと』
② 『好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと』
という2つの公式である。
『やりたいこと』とは結局、『好きなこと(情熱)』を、『得意なやり方でやる(才能)』ことなのである。また、『大事なこと』とは、聞きなれた言い方で言うと、『価値観=なんのために生きるかという人生の目的』のことである。つまり、『好きなこと(何をやるか?)』『得意なこと(どうやるか?)』『大事なこと(なぜやるか?)』の3つを満たしている状態こそが、『本当にやりたいこと』なのである。

そして、これらの3つは、
① 大事なこと(=仕事の目的)
② 得意なこと(=自分の得意な仕事のやり方/どんな状況でも使える長所)
③ 好きなこと(=手段、つまり固執してはいけないもの)
の順番で見つけていく必要がある。

これらの手順で見つけていけば、誰にでも『やりたいこと』は見つけられる。
つまり、世の中には『やりたいことがない』人がいるのではなく、『やりたいことの見つけ方を知らない』人がいるだけなのだ。

教育×読書

『何がしたいのかわからない』『何になればいいのかわからない』
私がよく生徒たちから聞く悩みである。これらを解決するのに、この書はとても参考になる。私もこれまでこういう相談を受けたとき、その子の持つ『価値観』こそがその子の生きる道につながると考えて最優先事項として『価値観』を見つけ出せるような質問を生徒にしながら『やりたいこと』を一緒に見つけていっていた。それなりに体系化はできていると思うが、この書の巻末特典である質問集は、『大事なこと』のみならず、『得意なこと』『好きなこと』まですべて網羅されている質問集であり、このまますぐにでも使えるような代物になっているので、ぜひこれから活用していきたいと思う。

私的感想

『やりたいこと』私も高校時代には無かったですね。
大学選びは、『大事なこと』からではなく、『好きなこと』『得意なこと』から選びました。私の場合はたまたまそれが自分の『大事なこと』につながっていました。
今思えば、強運すぎますね。
これから先、私には新たな『やりたいこと』が増えていくと思います。
子どもたちの前で、私たち自身が『夢』や『やりたいこと』を語ってやること、それこそが私たち塾講師のように子どもたちに身近に接する大人の責務なのだと思います。
私はこれからも、私の責務を全うします。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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