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松本利明『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』

世界共通の活躍できる男の条件とは?

私的要約

外資系企業、日系企業、大企業、ベンチャー企業に関わらず、会社が欲しがる人材はずばり、『稼ぎ続けることができる』人材である。今『稼いでいる』人材ではない。たまたまうまくいった今まで通りの仕事のやり方に溺れてしまう人は、時代や環境の変化についていけず、ビジネスマンとしての賞味期限が切れてしまう。最近4番バッター級の活躍をしている人でも、将来の幹部候補としては、裏で外されているケースも少なくない。学歴や職歴というラベルではなく、自分のブランドで勝負し続けられるかが、大切なのだ。
必要なのは、
① 自分の『持ち味』に合わせた『稼ぐスキル』に気づき、身につけること
② 『稼ぎ続ける』流儀(思考・行動・生活習慣)を持つこと
につきる。この書には、ごく限られたエリートの稼ぐ流儀ではなく、普通の人が現場で培って稼ぎ続けられるようになった習慣や考え方を、我々が真似しやすいような行動レベルにまで落とし込まれてある。また、『稼げる男』というタイトルになっているが、男性だけではなく、女性が呼んでも役に立つノウハウになっている。
『稼げる男』になるには、相手が勝つことや喜ぶことを私たちが楽しみながら行う必要がある。相手を喜ばせ、勝たせることができれば、売り込むことは一切考えなくても、感謝され、するすると仕事が決まっていくのだ。なりたい自分ではなく、『求められる自分』を周りから聞き、それにこたえられるよう、一心不乱に続けていくと、気づいた頃には私たちの後ろに自分らしいキャリアと言える道ができていることだろう。

教育×読書

この書に、『稼げる男は「求められる自分」を目指し、稼げない男は「なりたい自分」を目指す。』ということが書いてあった。稼ぎ続けるためには、人から仕事をもらえないといけない。そして、その仕事というのは、その人の持ち味や、過去の仕事の実績に応じて依頼が来るものである。つまり、進路を選択する段階である程度その子の持ち味がわかっていれば、それが稼げる人間になる一番の近道なのだろう。ただし、実際に仕事をしているわけではないため、その子の適性はある程度わかったとしても、持ち味とマッチするかどうかまではなかなか判断がつきづらいのかもしれない。だから、将来なりたい職業が、周りからどういうことが求められている職業なのか、それが自分の性格や特徴と合っているのか。という視点で考えても良いのかもしれないな、と感じた。
また、入試においては、『求められる自分』を目指すことはとても大事である。『求められる自分』という言い方をしてしまうと壮大なものに聞こえてしまうが、要は、入試において『どのような力』が求められているのか、あるいは推薦入試や総合型選抜(旧AO入試)では、その大学が『どのような学生』を求めているのか、をきちんと知った上で理解し、その上で合格までの道筋、戦略を立てないといけないということだ。
稼ぎ続けるには、結果を出し続けないといけない。その結果を出し続けるための学びが、学生時代の日々の学びであることは間違いない。人間的な成長という部分において、過程はもちろん重要だろうが、それと他者からの評価は全く別物である。他者から評価されないと稼ぐことができないことを念頭に、結果にこだわることを私たち自身がきちんと生徒にさせていかなければならない。

私的感想

この本に、「稼げる男は「相手」の主観で考え、稼げない男は「自分」の主観で考える』というフレーズがありました。最近、立て続けにそれを感じるような出来事があったので、妙に納得してしまいました。
『稼ぎ続ける』ためには、自分の必勝の『型』を持つ必要がある、つまり、パーソナルブランディングが必要というのを強く感じました。私は、個人としてももちろんそうなのですが、取締役という立場上、『稼ぎ続ける』会社であってほしいと願っています。私たちの会社が何を求められているのか、私たちの会社の持ち味は何なのか、必勝の『型』というものをしっかり模索していきたいと思います。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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