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上岡正明『死ぬほど読めて忘れない高速読書』

人生の豊かさは読書量で決まります。高速読書は、それを実現させる最強の武器です。

私的要約

高速読書とは、高速で読めて、記憶に定着し、アウトプットに使える読書術である。
つまり、人生を豊かに変えていくための読書術である。
この高速読書は、巷によくある速読術(眼球を速く動かすトレーニングや、右脳で読むなど)のように、わかるようなわからない方法で練習を続けても、読んだ気になるが全然覚えていないという著者、上岡正明氏が提唱する読書術である。
私たちが日々の生活の中で直面する悩みや課題は、すでに先人たちが経験してきたものであり、その解決法は必ずどこかの本に記されている。だから読書をたくさんすれば良いのだが、1冊読むのに1時間もかけていたら、最適な解決策に出会う前に、人生はどんどん悪い方に向かってしまう。だからこそ、『高速読書』が必要なのである。

高速読書メソッドは2パターンある。
① パターン1
1冊を3回、時間をあけて集中して読む。
1回目15分(前ページ読み、重要ページにドッグイヤー)
2回目10分(ドッグイヤーのページを読み、重要箇所に青ペンでメモする)
3回目5分(青ペンの入ったページを読む)
② パターン2
章ごとに2回ずつ読み(1回目3分、2回目2分)、3回目は通して読む(全体で5分)。

基本的にはパターン1、自分にとって難解な本や教養書、参考書を読むときにはパターン2を著者は薦めている。高速読書は1ページ5秒で読むのが目標であり、一般的である200ページの本はだいたい15分で読み切るという計算になる。

限られた人生の時間の中で、本との出会いは、人との出会いと同じくらい貴重なものである。
つまり、人生の豊かさは読書量で決まる。
それならば、たくさんの本が早く読めた上で頭に入る方が良いに決まっている。
高速読書は、それを実現させる最強の武器である。

教育×読書

学習においても、高速読書は十分に活用できる。
私は資格試験の勉強をする際には、
① いきなり過去問を解き、解説を読む。
② 過去問を単元ごとに10回分ほど繰り返す。
③ 10回ほど繰り返した中でよく出てきた問題の該当箇所をテキストで読む。
④ 過去問単元ごとに2周目に入る。
⑤ テキスト全体を読む。
⑥ 過去問通しで3周目に入る。
という流れで3周ほど学習する。
この時に、テキストを読むときに高速読書のパターン2が役に立つ。基本的には単元狙撃をしていく。単元ごとに高速読書を繰り返していけば、必然的に効率よく頭の中にインプットされていく。
科目によっては、計算物など、じっくりと理解しなければならないものもあるが、暗記系は大体これでいける。
勉強にしても、早く大量の知識が頭に残る方が良いに決まっている。
高速読書は、学習も豊かにしてくれるものだ。

私的感想

私はこの本に出合ってから読書量が飛躍的に増えました。
今まで、時間をかけて読んでも頭に入らないのが当たり前でしたが、今では難なく1日1冊noteにアウトプットの記事を書けるくらいまでにはなっています。
私は高速読書をさらに自分用にカスタマイズして使っていますが、この読み方はぜひおすすめしたい読み方です。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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