【感想】食堂かたつむり
「食堂かたつむり」って最初は映画化したものの印象が強かった。
だから邪道と言われるかもしれないけど、映画のキャストを思い浮かべながら読みました。
食べることは生きること。
当たり前だけど美味しいものを本当に美味しい!って感じられるのは大切なことだ。
私は食べることもお酒を飲むことも大好きだけど、ここ最近好きは好きでも「好き」の趣向が変わってきた。
昔は飲めるだけ飲まないと損!とか息巻いて飲んで、次の日二日酔いは当たり前だった。
けど、20代後半から美味しいものを食べて美味しい!と思える量のお酒を飲んで、楽しく会話して、またねって笑いながら別れるのが1番美味しいご飯、お酒の飲み方だって気がついた。
今から思えば、悲しいこととかストレス抱えて飲むお酒はかなり悪酔まっしぐら。
時には泣きながらご飯を食べることもこの先あるだろうけど、その分笑いながら食べるご飯を大切にしようって思った。
そして、誰と一緒に食べるか。
休職する前は、誘われた会食で嫌だと思う時も、誘われたら、嫌々ながら参加していた。そして、ぐちぐちぐちぐちわるぐち。
八方美人な私は、それで人間関係も築けたけど、その分何か大切なものが削られていた気がする。
今考えれば、本当に困った時に助けてくれた人は、自分から飲みたい!ご飯食べたい!って素直に感じた人だけだなー。
人間一生に食べるご飯の回数は決まってる。だから、悲しい時も辛い時も悔しい時は決まって美味しいものを食べよう。
そして、人生に出逢って深く仲良くなれる人の数も決まっている気がする。なら、本当に自分がこれからの人生付き合っていきたい人との付き合いだけを全力で大切にしていけばいいや。
そしたら、倫子みたいにまた立ち上がれる。
私も熊さんみたいな人と出逢いたいなー。
そして、小川糸さんの小説はツバキ文具店、つるかめ助産院とこの休職期間中に一気に読ませていただいたけど、読んだあと残る暖かさが好きだなと思った。
他に小川糸さんの本何を読もうかな?わくわくするな。