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「自分で自分の名前を決めて生まれてくる」って信じる?

みなさん「自分で自分の名前を決めて生まれてくる」って信じますか?

わたしは自分の名前が好きじゃない時期もあったんですけど、
マダガスカルっていう国でとっても素敵な体験をして、
「自分で自分の名前を決めて生まれてきたんだ」って思うようになったんですよね。


今日は、そんなマダガスカルでの出来事をシェアますよ🤗


宝石商がマダガスカルに行きたい理由



わたしが以前、ジュエリーデザイナーの仕事をしていたときのお話です。


その時、勤めていた宝石の会社の社員旅行でマダガスカルに行くことになりました。


マダガスカルってアフリカなんですけど、
アフリカ大陸ではなくて、アフリカ大陸の南東にある島になります。

島って言っても日本の面積の1.6倍なので、とても大きな島です。


なぜ宝石の会社で社員旅行がマダガスカルだったかっていうと、マダガスカルで質のいいサファイアが採れ出したからなんです。


サファイアの産地というと、昔からインドとかスリランカが有名なんですけど、インドやスリランカでは、もう質のいいサファイアは掘り尽くしたみたいに言われてるんですよね。

そんな時に、1990年代の終わり頃に、マダガスカルで質のいいサファイアが見つかったんです。

地球では、ジュラ紀の恐竜がいるくらい昔に、ゴンドワナ大陸っていう大きな大陸があって、マダガスカルはインドとかスリランカとくっついていたらしいんです。

なので、今は遠く離れているんですけど、地質は、マダガスカルとインドやスリランカは同じなんですって。

それで、マダガスカルにもインドやスリランカで採れたようなサファイアが眠っていたっていうことなんです。

わたしがマダガスカルに行ったのは2006年だったんですけど、この年は、マダガスカルでサファイアの採掘が始まってまだ9年目って言われていて、
まだ日本の宝石業界の人は一人もマダガスカルの鉱山に行ったことがなかったんです。

それで「初めてマダガスカルの鉱山に行った日本の宝石商になろう!」って社長が言い出して、マダガスカルに行くことになったんです。

そんないきさつでマダガスカルに行ったんですけど、わたしの素敵な体験っていうのは、その鉱山に行く途中にあったことになります。

子供たちの悲しい顔にだまされた!



サファイア鉱山は、マダガスカルの首都からマイクロバスで10時間以上離れたところにあって、わたしたちはその移動の途中にある小さな村の銀行で、お金をドルから現地のアリアリに替えることになりました。

アリアリっていうのが現地の通貨です。

社長がみんなのドルを両替えしてくるから、みんなはマイクロバスで待ってろ、ってことになったんですよね。

そして、物乞いがいっぱいいるからドアや窓は開けるなって。

でね、社長はしばらく帰ってこなかった。
そして車のエアコンを切られていたので、しばらくして暑くなってバスのドアを開けてもらったんですよね。

そうしたら、あっという間に子供たちが集まってきて「なんかくれ!」って感じなんですよ。


「わー...。やっぱり集まってきたー...」って、「やばいかも...」みたいな雰囲気だったんですけれども、

わたしは、車の中があんまりにも暑いから外に出ちゃったんですよね。


そうしたら10人ちょっとくらいの子供たちに取り囲まれちゃったんです。

子供たちが、悲しそうな、もう悲痛な顔で手を出して「なんかくれー」って仕草をするんです。

一番年上の子が12、3歳くらい。
そして一番小さい子が3歳くらいで、みんな、すごい悲しい顔をしてるんですよね。

でも、お金は社長が持ってるし、必要最低限のものしか持ってこなかったし、その時お菓子も持ってなかった。

あげられるものがなかったんですよね。

それでわたしは「あげるものないんだー、ごめんねー」って気持ちになって、その子たちと同じ悲しい顔になっちゃったんですよね。


そうしたら、わたしの周りを取り囲んで輪になっている、その一番外側にいた一番小さい子が、わたしを指さして笑ってるんですよ。

なんかね、わたしの悲しい顔を真似して「こんな顔してるーw」みたいな感じで、指さして笑ってるんですよね。


それで、「ああ、この子たちの悲しい顔は演技だったんだ」って気がついて、

「あんたら!演技だったんでしょー!」って日本語で言って、

「あんたも!あんたも!あんたも!」って言いながら、一人ずつの頭をポンポンポンって叩いたんですよね。

子供たちと名前を教えあった



​そうしたら、子供たちがみんな笑い出して、わたしにね、自分の名前を教えてくれだしたんですよ。

言葉はわからないんですけれども、自分の胸に手を当てて「僕、なになにー」って、自分の名前を言ってるみたいなんですよね。


なので、わたしも胸に手を当てながら「みさお!」って、みんなに名前を教えたんです。


​そしたら、子供たちが驚いた顔をして「みさおちゃん!」「みさおちゃん!」って言ったんです。

あれ?って、この子たち、わたしが日本人だってわかって、日本人には『ちゃん』をつけて呼ぶといいって知ってるのかなー?とか思いながら、

​「そう!わたし、みさおちゃん!」って喜んだら、みんなでテンションが上がっちゃって、

カンフーっぽいことやってみせてくれたり、
道端に寝転んで腕相撲とか始めたりして、みんなとすごく仲良くなったんですよね。




​そんなことをしているうちに社長が戻ってきて、目的地のサファイア鉱山を目指して、わたしたちはその村を後にしました。

名前は言霊?



そして、わたしはバスの中で思ったんです。
地元の人とこんなに仲良くなれるんだったら、現地の言葉を覚えようって。


それで、持ってきていた『地球の歩き方』っていう本でね、マダガスカルの挨拶を調べたんですよね。


そうしたら、マダガスカル語の「ありがとう」が、なんと...!「ミサオチャ」だったんです!


だから、子供たちは「みさおちゃん」って言ってたわけじゃなくて、現地の言葉の「ミサオチャ」って言ってたんです。


それで、言霊のことを思い出しました。
言霊には波動があるって言いますよね。


だから、みんながわたしを「みさおちゃん」って呼ぶたびに、「ありがとう」って波動を発してるんじゃない?って。
知らず知らずのうちにね。


そして、「わたしは『ありがとう』の波動を広めるために、この『みさお』って名前を、自分で決めて生まれてきたんだ」とか、

「わたしが決めた人生の使命が『感謝を表すこと』で、人生のどこかのタイミングでちゃんと思い出せるように『みさお』って名前にして生まれてきたんじゃないか」って思って、

なんかすっごく嬉しくなっちゃったんですよね。


なので、みなさんの名前もきっと素敵な言霊パワーを持っているはず、なんて思ったりしています✨

ちなみに、現地マダガスカルで、ワオキツネザルは「マキ」と呼ばれていて、同僚のマキちゃんも自分の名前を改めて好きになっていましたよ。


魂の自分のやることって、面白いですよね😉✨