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2023年6月に見たライブ(ストレイテナー/ユニゾン)

今月は東北遠征シリーズ。
盛岡と福島(郡山-会津若松)を満喫できてとっても楽しかったです。

15. 06/10 ストレイテナー Silver Lining Tour@盛岡 CLUB CHANGE WAVE

CLUB CHANGE WAVE7年ぶりだ。懐かしい。整番が50番代でそこそこ良かったので早めに行ったけど、開演まで1時間あったので体力消耗。ホリエくんがMCで「1時間待ってもらうの忍びない」って言ってくれたけど、いやほんと労って欲しい(笑) キャパ500以下であれば開演まで30分で行けると思うし、そうしているハコも多いと思うのですがね。

・SOLD OUTだったのでけっこうギュウギュウ。3列目ひなっち側で待機、始めこそみんなおとなしかったけど、7曲目の「シンデレラソング」で急激に押しがグンと来て、「うわっこの感覚めっちゃ懐かしいー!」という郷愁の念と、「シンデレラソング」が嬉しくて滾るのとで、感情が大忙し。久しぶりにテナーを小さいライブハウスで見た(昨年のandrop@クアトロ以来かな、あの時より近い)のと、久しぶりのライブハウスの感じが懐かしくて、何度か涙腺が緩みました。天井のミラーボールが近いなぁ。メンバー全員の細かい表情が見えるの幸せ。

・ドラムの位置が少し下手寄りで、誰に被ることもなかったので、4人ともよく見えて嬉しかった。押しが来て、ステージが1mmも見えなくなって笑えたけど。その後、時間の流れと共に徐々に視界が良くなっていくのもライブハウスのお約束。久々にひなっちのプレイを間近で見て、見とれました。ファンキー。
最後に4人がステージの最前に出て来て肩を組んでお辞儀をしてくれる恒例行事、めちゃ近かった。後ろの人が「うわあ、近いー」って言っててにやけてしまった。

・セットリストは中野に比べてちょこちょこ変わっている。他の地域のセトリはチェックしていないけれど、固定曲と日替わり曲が半々ぐらいなのかな。サービス良いなぁ。中野も楽しかったけど、今日のセトリの方がちょっとだけ好みかも。「Braver」「シンデレラソング」「PLAY THE STAR GUITAR」「REMINDER」が好きなので。

・ピアノで聞かせる曲の良さを年を取る度に強く感じる。ガラッと雰囲気が変わるから強い。ロックバンドのカテゴリーを越えているかなとすら感じます。美しい旋律の後ろでギターが騒いでいる感じもたまりません。

・声出しOKなのだけど、テナーの曲ってあまり無駄に合唱するっていうのがない気がしていて、♪oh~とか♪yeah~みたいなのはストレスレス。

・別仕事があり、1人空港から移動してきたひなっち。タクシーが古くて電子決済系が使えないかもしれない、という恐怖と戦いながら辿り着いたという話を、ドキドキしているひなっちの臨場感が伝わって来るかのように話してくれました。いつも思うけどひなっちは本当にトークが上手いね。この出来事で本当に疲れたのだろう、後に「喋り足りないことない?」ってメンバーに聞かれて、「もう今日はいい」ってひなっちが言っていたのが珍しかった(笑)

・いつもより早めの段階で、急に話題を振られた時のOJ、本当にリアルにびっくりした顔をしていたのが可愛すぎて笑いました。距離が近いからこその特典でもあるなぁ。

・この日は盛岡で「チャグチャグ馬コ」というイベントがあり、私も見てきたのですが、シンペイも見てきたそう。ホリエくんも、タクシーの運転手さんが携帯に鈴を付けていて、鳴らして(チャグチャグ)みせてくれたことを。地元民はこういう話をしてくれると嬉しいでしょうね。私は東京住まいなので、「好きなロックバンドが地元の東京に来てくれて嬉しい、ありがとう!」という気持ちを味わう機会があまりないな。

途中に長いトークを挟むと緊張感が途切れてしまうことがあるけれど、「じゃ、やりますか」って軽く言った途端に空気がガラリと切り替わるのはベテランの技だわ。

・毎回ダブルアンコールやっているの知らなかった。この後、お店を予約していたので、アンコール終わって出ようと後ろに移動したら、ダブルが始まった(笑) たっぷり2時間15分ほど、サービス良いわね。本当はいったんホテルに着替えに戻ろうと思ったけど、時間がないから汗だくで店へ。ライブ後のビールは最高♡

・テナーはもう20年ファンで、ライブを頻繁に見に行くこともあれば、間が空いた時期もあります。ここまでの付き合いになると、ただ続けてくれているだでありがたくて仕方ないし、気が向いた時に遊びに行ける状況を作ってくれているだけで嬉しいし、思い出の昔の曲も、さらに進化する新しい曲も、バンドとしての熟練も、全て素晴らしくて宝物だなと思って、やたらと感極まってしまうことが多くなったな。

01.DISCOGRAPHY
02.The World Record ★
03.Stilt
04.Graffiti ★
05.Braver
06.流星群 ★
07.シンデレラソング
08.PLAY THE STAR GUITAR
09.宇宙の夜 二人の朝 ★
10.246 ★
11.瞬きをしない猫
12.さよならだけがおしえてくれた
13.吉祥寺 ★
14.No Cut ★
15.CLONE
16.覚星 ★
17.MARCH
18.Silver Lining(新曲) ★
19.冬の太陽
20.REMINDER
21.シーグラス ★
22.Sunny Suicide
23.Melodic Storm ★

en.
01.TODAY
02.彩雲 ★

en2.
01.ROCKSTEADY ★

★=サンプラザでもやった

楽しかった盛岡旅行の話。

16. 06/24 ​​UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 ”Ninth Peel” @けんしん郡山文化センター

私のツアー2か所目にしてファイナル。前回(静岡)が下手2階席、今日は上手1階席でバランス良かった。しかも通路側の一番端っこで誰にも遠慮せずに動けて解放感。近くに人がいなければいないほど幸せ。特に座席間が狭い指定席だと、無意識に左右に気を使っているせいなのか、ライブ後に異様に肩がカチコチになっていてしんどい。この前は隣のおじさんの合唱が不快だったしな。

・今日は登場シーンもよく見えて嬉しい。静岡では2階とは言え、やたらと照明が暗くメンバーが入って来る姿が誰も1mmも見えなかったので(そんなこと今までなかったのでびっくりした)。

・1曲目に「夢が覚めたら」って良いよなぁ。今後この曲が演奏される時、1曲目以外に置き所があるのだろうかとすら思えます。

・ツアーのセトリでプレイリストを作って通勤中に聞いているのですが、ライブバージョンをチョイスしたりするので、「夢が覚めたら」のライブバージョン音源って田淵のコーラスがでかくて面白いのですよね。でもこうして実際のライブで聞くと、そこまででかく聞こえないな、などというしょーもない感想が沸きあがる。ライブ音源ででっかく聞こえる田淵のボーカルって良いよね。唯一無二の魅力や色気が感じられる。不思議。

・「ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ」、この前聞いた時よりもロックンロール度が高いなと感じる。全体的にエッジが効いていて、疾走感と緩急があって随所でドキッとするカッコよさがある。急にブレイクして入るベースかっこいい。最初手ぶらで歌っていて(ドラムとベースだけ)、途中からギターかき鳴らすのもかっこいいねぇ。

「ねずみかわいい」「アヒルもやばい」 (夢の国🐭🦆)って、歌詞だけ読むと奇抜だけど、メロディーと演奏の勢いに乗っかっていると全然そんなことはない。言葉があくまで音のカッコよさを引き立てる道具になっているからなのか。私が洋楽(意味はわからなくても言葉のりが気持ちいい)を聞く時に感じる気持ち良さに似ている気がします。

BUMPの藤くんが「関ジャム」で、『若い頃は曲先で歌詞は「ららら」だった、「ららら」が説得力を持ってしまったので歌詞が出て来ず苦労した』と話していたのが面白かったのですが、メロディーを最も生かすための歌詞(それもある程度意味をなす)をつけるって、素人が想像する以上に難しそうだなと思います。

この曲が曲先なのかは知らないけど、「ベーター=エレ」っていう造語がメロディーよりも先に出てきたとも考えにくい。先にあったメロディーにぴったりだったのが「ベーター=エレ」で、とにかくメロディーが生きる言葉選びなのだろうなと感じます。曲の疾走感に乗っかって言葉がするする気持ちよく流れていく感じが好き。

間奏のウニョウニョしたエフェクターも最高。今さらながら、音源で聞くよりも好きかもしれない。ライブやるごとに私の中での評価が高まりそうです(すみません最初はそんなに評価高くなかった)。

・「City peel」からの「静謐甘美秋暮抒情」がやっぱり好きだなぁと思う。「City peel」の間奏ギターソロを聞いていると、ユニゾンの宏介ではないような不思議な感じがします。間奏の2周目、ちょっと1周目とアプローチが違う。雑誌のインタビューで「ジャズのマナーを取り入れた」と言っていた気がします。ユニゾンの宏介ではないみたいだけど、かと言ってXIIXでもない。間違いなくユニゾンの新境地なのでは。このキャリアで新しいものが出てくるのってワクワクしちゃうな。

それにしてもユニゾンの宏介を見ていると、「この人は一体何の苦行に耐えているのだろう」と思ってしまうこと多々。ファンだから慣れてしまっている節もなくはないが、いやそんなことない、何度体験してもやっぱりこの人が積み重ねて来ているものはリスペクトに値すべきだなとつくづく思います。

・「WINDOW開ける」リリース時にリアルタイムでファンではなかったので、音源を聞いただけではあまりピンと来なかったのですが、ライブで聞く機会が増えるとやっぱりいいなぁと思うし、今回は置き所も面白くて好き。「City peel」「静謐甘美秋暮抒情」「WINDOW開ける」の流れ、やっぱりすごく好み。

・「シューゲイザー」から引っ張って「アンチ~」に入るのかっこいい。フロント2人の「フー!」が思いのほか大きいな、とライブでは思う。「“Ninth Peel” museum」でもらった冊子によれば、田淵が「幽霊のパート」って最初に呼んでいたらしいけど、確かに「フー!」は和風の不気味さがあるかもな。そして間奏のギターの迫力もなんだかおどろおどろしい。
そして「シューゲイザー」「アンチ」「ジャングル」「ファントム」の一連の流れがしっくりし過ぎて美しい。「Phantom Joke」だけタイトルコールをしているのは、1回アクセントを入れた方が流れが良いからかな。

・「お人好しカメレオン」の田淵はなんだかとても嬉しそうに見えるからいいね。

・貴雄のドラムソロを聞いていると、最近は「これはドラムソロではなく、鈴木貴雄という1人の人間の生きざま、魂を見せられているのだ」という気持ちに。音楽ってそういうところあるよね。私はそんなプレイヤーに心を動かされます。

何の曲だったか忘れたけど、立ち上がってスティックをくるっとさせながら叩いていた。スタンディングで回転って今まであったかしら。あと、シンバルの位置は前からあれほど高かっただろうか。ドラムセットに疎いからわからないけど、貴雄が「見せる」プレイも心がけようとしているのがよく伝わって来ます。

・「スペースシャトル・ララバイ」を初めてアルバムで聞いた時、なんとみずみずしいのかとびっくりしたけれど、そのせいかイントロでoioiしたくなる懐かしさがあります。音源だけ聞いてもそうは思わなかったけど、ライブだと受け取る情報量が多いせいか、そんな衝動にかられました(そしてやりました)。

・「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」のAメロで、田淵が今日もヘロヘロしながら上手をふらふら歩きまわっていた。静岡で見た時は、疲れちゃってるのかなって思ったけど、そうじゃないのだな。疲れているフリという演出なのかもしれない、ごめんそんなことで田淵が疲れるわけないよね、という気持ちに。

・「夜な夜な」~「カオス」の流れでフロアが無法地帯になる感じが良かったなぁ。みんな楽しそうで。『「カオスが極まる」は何の後に来ると一番テンションが上がるか』問題について、今のところ「蒙昧termination」が私内ナンバーワンなのですが、「夜な夜な」も良いなぁ。「カオス」の入り方について、なんだか切れ味が悪いなと感じることもあったのですが、このツアーはスパッと入るのが快感。そして爆音と共にイヤモニを抑える宏介の姿もお約束。

・1つだけ残念だったのが、「恋する惑星」で同期の音と生音のバランスが悪くて、100%で楽しめなかったことかな。こればかりは仕方ないけど。間奏が一番の聞きどころだと思っています。こんなに音数が少ないの面白いよなぁ。宇宙一メロディアスなベースソロに聞き入ってしまうね。宏介がそんな田淵を見守りつつ、キラキラな音を弾くのが優しい。

・相変わらずアンコールがちょっぱやなので助かる。「ガリレオのショーケース」で、田淵が宏介に絡みつくのが定番となっているようです。田淵なりのサービス精神なのか、それとも楽しさと相まって、どさくさに紛れた宏介への風変わりな愛情表現なのか。好きな子についしつこくしてしまう男児の心理、的な。
追いかけてくる田淵に、宏介がいじめっこ男児を嫌がる女児のような悲痛な表情を見せることがあります。我々は一体何を見せられているのですか。

かなり低い体勢でしゃがみこんで宏介の下半身に執拗に絡みついていた田淵に対して、宏介がこれ幸いとちょこんと田淵の背中に腰掛けるという珍事が。えっここはどこかの森?少年(宏介)が切り株(田淵)に腰かけてひと休みしているの?
さらに宏介が切り株(田淵)に仰向けに寝転がり、してやったりという展開に。こんな珍妙な背面弾きは見たことがありません。間奏が長めだとこういうことが成立しちゃうのねぇ。

田淵にやり返してにんまりしている時の宏介は良い表情をしている。XIIXでは、逆に積極的にすってぃーに絡みに行っているので、役割が逆転している可笑しさがありますね。

ビオラさん📷、本当に仕事ができる

普通の人がこの写真を見たら、何をやってるんだと思うでしょうな。いやファンですら思いますね。楽しそうなら全部勝手にして下さい。

01. 夢が覚めたら(at that river)
02. シュガーソングとビターステップ
03. ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ ※
04. Nihil Pip Viper ※
05. City peel ※
06. 静謐甘美秋暮抒情
07. WINDOW開ける
08. シューゲイザースピーカー
09. アンチ・トレンディ・クラブ ※
10. MIDNIGHT JUNGLE
11. Phantom Joke
12. Numbness like a ginger ※
13. お人好しカメレオン
14. ドラムソロ〜スペースシャトル・ララバイ ※
15. 放課後マリアージュ
16. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
17. カオスが極まる ※
18. 恋する惑星 ※
en.
01. ガリレオのショーケース
02. kaleido proud fiesta ※

※「Ninth Peel」曲
11列目、上手超はじっこだけどキャパ小さいからコンパクトで見やすかった

ユニゾンのファンになってから、長めのツアーを2回しか参加しなかったの初めてかもしれない。でも大満足できたのが収穫。自分が行きたい近場でチケットが取れたらさらに行きたかった、でも取れなかったらもういいかなと。以前は探すなどの労力もかけていたけれど、労力かけるの疲れるし、そこで疲弊するのが非生産的だと感じるようになったので。そこは私の居場所ではないな。

あと、やっぱりどうしたってツアーの初回が一番衝撃を受けます。何もかもが新鮮。ライブは何度見ても楽しいのは間違いないけれど、「次はこの曲ね」って冷静に思っている自分はあまり好きではないかもしれない。せいぜい3回行けたら十分かな。1ツアーにつき1度しか行かない人もたくさんいるでしょうし、そんな人たちにチケットが行き渡るといいなという思いが強いかなー。

秋のツアーも楽しみ。

ライブ終わりの郡山の空。開演が早いと終演後もまだ明るいのが得した気分

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