「絶望的なまでの分かりあえなさ」について(2)
大きな室内プールだったの。私たち20人くらいいたわ。みんな女。みんな裸で、プールの周りを行進させられていたの。天井の下に籠が吊り下がっていて、その中に男が一人立っているの。縁の広い帽子をかぶっていて、顔はよく見えなかったけど、私は知っていたわ、あなただっていうことを。あなたがみんなに命令していたの。あなたがどなっていたわ。私たちは行進しながら歌うの、そして、兎跳びをするの。兎跳びがうまくできないと、あなたったら、ピストルで撃って、女が一人死んでプールに落ちたわ。そうするとみん