片手シングルのゴルフをデータから学ぶ:上手な人の戦略を真似してみる

皆さん、こんにちは。

普段ゴルフをする中で、私よりずっと上手な方、たとえばハンデ5以下のプレーヤーの方と一緒にラウンドする機会はほとんどありません。友人や同僚と楽しく回ることが多いので、それはそれで満足しているのですが、一方で「もっと上手な人たちってどんなプレーをしているんだろう?」と興味を持つことがあります。テレビや動画でプロの試合を見ても、さすがにレベルが高すぎて自分のゴルフにどう応用していいかわからず、何となく「自分には関係ない世界だな」と感じることも少なくありません。

そんな中、先日SNS(今はXですね)を眺めていると、ゴルフライターのコヤマガズヒロさんが自身の今年のデータを公開されている投稿を見つけました。これがとても興味深くて、「こうやって数字で可視化すると、上手な方のプレーってこういう風に成り立っているのか」と、思わず引き込まれてしまいました。

まず、コヤマさんのプロフィールについて軽く触れておきますね。コヤマさんは「ゴルフトレンドウォッチャー&ライター」として活動されている方で、シングルハンディ(JGA 2.9、クラブハンデ1と4.5)をお持ちとのことです。さらにYouTubeチャンネルは登録者数4万人、R&A Rules of Golf Level1(ゴルフルールの資格)を取得されており、いわばゴルフの実力と知識を兼ね備えたプロフェッショナル。おそらくゴルフファンの間ではすでにお馴染みの方だと思います。

さて、本題のデータについてです。特に私が気になったのが、ショートホールにおけるショットの分析結果でした。


具体的なデータを引用すると、コヤマさんのワンオン率は48%。それ以外のミスショットの内訳は、

  • 左ミス:10%

  • 右ミス:14%

  • オーバー:3%

  • ショート:23%

この結果を見ると、特に「ミスをするならショート」という明確な戦略が読み取れますよね。自分の中でこの「ミスをショートに限定する」という考え方がこれまで薄かったので、思わずハッとさせられました。

ここで、私の普段のプレーを振り返ってみると、155ヤードのショートホールでは、距離的に7番アイアンでは届かないことが多いので、6番アイアンを選ぶことが多いです。ただし、この選択が必ずしも安定しているとは言えません。特に調子が良い日にしっかり当たるとボールがオーバーしてしまうことが頻繁にあります。逆に、少し当たりが薄くなるとグリーンに届かず手前で止まることもありますが、それでもまだ手前のミスの方が結果的に良いスコアにつながることが多いです。

コヤマさんのデータにある「オーバー率3%」という数字には正直驚きました。私の場合、感覚的にですがオーバー率はもっと高いと思います。おそらくクラブ選択が攻めすぎているのか、それとも自分の飛距離の安定性に対する見積もりが甘いのかもしれません。

そこで、ひとつ学びになったのが「自分の飛距離を把握したうえで、ミスをしても安全な場所に落とせるクラブを選ぶ」というマネジメントの考え方です。たとえば、150ヤード飛ぶ7番アイアンを選べば、うまく当たればグリーンにナイスオン、ミスショットでも手前に落ちてアプローチできる、というような選択肢を意識すること。こういう理屈は頭ではわかっていても、実際のプレー中に徹底できるかというと難しいものです。やはり、ついつい「上手くいけばグリーンに乗るかも」という淡い期待に引っ張られてしまうんですよね。ですが、このデータを見てから、「もう少し冷静な判断を心がけよう」と自分のゴルフ観が少し変わった気がします。

さらに、気になったのが「リカバリー率」についてのデータです。コヤマさんのリカバリー率は27%、つまり約1/4の割合でしかパーを拾えないという結果でした。これを聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。「片手シングルの方ならパーオンを逃しても、さっとパーで切り抜けられるのでは?」と、勝手に想像していました。しかし、このデータから考えると、パーオンを逃した場合、片手シングルの方でさえリカバリーに成功するのは4回に1回程度。それ以外は、ボギーやそれ以上のスコアになってしまうのが現実のようです。

ここから考えたのは、片手シングルの条件として必要なのは、単純なショット力だけではなく、ミスをしても「次」で挽回できるような戦略や心構えだということです。具体的には、

  • 半分以上パーオンできるショット力

  • ミスをしても手前に落とすなど安全策を選べる冷静なマネジメント力

  • そしてダブルボギーを回避するためのリカバリー技術

これらが揃ってこそ、片手シングルが成立するのだと感じました。

データをもとに上手な方のプレーを分析してみると、自分のラウンドで実践してみたくなるアイデアがたくさん浮かびます。ただ、それをすべて実現するにはまだまだ課題が多いと痛感します。でも、こうやって他の人のゴルフを知り、それをもとに考えながら試してみること自体が、ゴルフの楽しさのひとつではないかなと思います。

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