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詩:『低気圧』

『低気圧』

人肌が恋しくて滅入るような朝は
自分の腕の柔らかいところを触る
そうやって自分の心の深いところを触る

ベッドの乱れたシーツを整えるような
日々の生活がわたしに覆いかぶさってくる

昨日洗ってない髪
靄がかかったような
わたしの頭脳

ああっ、と叫んで
通りに駆け出したい

雨が好きだといつか笑ったあの人は
今日の豪雨にも濡れているだろうか

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