【ARCHICAD】表示順序を知る① / 要素クラス、重ね合わせ順位
ARCHICADの平面図で「あれ?さっき配置した柱がいない!」といったことはないですか?
重ねて配置すると起こってしまうこの出来事。
表示順序を知って解決していきましょう。
1.表示順序とは
表示順序を知るためには、まず重ね合わせ順位について知りましょう。
何も順序を操作していなくても、デフォルトで順位が決まっています。
1-1.デフォルトの重ね合わせ順位
デフォルトの重ね合わせ順位は、6つの要素クラスによって決定されます。
第1クラスが一番手前に置かれて、以降は背後に順に重なっていきます。
このクラスよる順位は、要素を配置する順番とは関係ありません。
1-2.重複要素の表示順序
同じクラス内での重ね合わせは、要素を配置する順序に依存します。
ただし、同じ塗りつぶしを持つ複数の壁はきれいに交差します。
同じクラスにある重複要素を選択する場合は、Tabキーを使用して、要素を順次選択できます。
1-3.試してみた
壁を横に長く配置しました。
それに重なるように、左から「テキスト」「線」「オブジェクト」「柱」「ゾーン」「塗りつぶし」を配置します。
テキスト(第1クラス)、線(第2クラス)、オブジェクト(第3クラス)
この3つは第4クラスである壁より重ね合わせ順位が高いため手前に表示されます。
柱(第4クラス)
壁とは同じ第4クラスではあるが、配置の順番が後だったため手前に表示されます。柱のビルディングマテリアルが壁と同じコンクリートであれば、塗りつぶしの部分はきれいに交差します。
ゾーン(第5クラス)、塗りつぶし(第5クラス)
この2つは第4クラスである壁より重ね合わせ順位が低いため背後に表示されます。
スラブとゾーンが重なってゾーンの色の部分が見えなくなるのは、このクラスによる重ね合わせ順位のためだったんですね……
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