子どもと一緒に自分の人生を楽しむ
自閉症のGAKUくんが産まれた頃からアーティストになった今までの軌跡を書いた本。
表紙や背表紙の色使いがあまりにも可愛くて思わず手に取りました。
いろんな偶然やタイミングが重なって、アーティストへの道を一歩一歩進んでいくGAKUくん。
一見、運がいいとも見えるけど、出会う人とのご縁を大切にしているからこそ道が開けていくんだと気付かされます。
もちろん、自閉症児の特性や暮らしの様子や日常の大変さも書かれてはいますが、読み手が受ける印象はどこか明るい。
それはGAKUくんやご家族、周りの方々が、GAKUくんの「ハッピー」をとても大切にされているからだと思います。
できないことに目を向けるのではなく、得意なこと好きなことをとことんやらせる。
そのための環境を整える。
私もそうありたいなと改めて思いました。
著者である父 佐藤典雅さんがこう言っています。
私はこの文を読んでハッとしました。
どうしても、親だから子どものためにあれしよう、こうしなきゃ!
こういう支援が必要なのでは?配慮は?と考えてしまうことがあるけれど、私は子どもの支援者になりたいわけではない。
子どもと一緒に自分の人生を楽しみたいんだ!と気づかせてもらいました。
子育てって、もっと肩の力を抜いていいのかもしれません。