月夜の恋文
あなたが住む街 遠い街
涙も今は 小話に
ただ過ぎゆくまま 身を任せ
をこつる相手も 自分かな
毎度のことかと 呆れるも
つつがなく暮らす それも良し
手が届かないと 諦めた
いつかのあなたも 言っていた
累月変わらず 君想う
拙い思いは 伝わらず
休するまもなく 行かねばと
夜も深くて 常闇で
伸びる人影 月明かり
この思いはただ 仄明かり
いつも灯って すぐ消えて
不器用さを今 呪うだろう
見たり聞いたり 少しでも
あの歌声が 届くよう
泣き顔笑顔と 振る舞って
逞しくもあり 儚い君へ
荷物が重く ないといい
時には心を 温めて
何処行く時にも 伝えたい
今朝も朝日が 眩しいと