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遙野灯
2024年6月1日 22:45
ボコボコボコ。 何もない何処か ──。 僕が目指してすらいない、けれど、行かなくてはいけない何処か ──。 年老いた両親は、はなから僕に関心などなかった。 息苦しい田舎。 退屈な毎日。 変化などまるでない、同じ日々の連続。 身体ごとぬかるみに沈んだ僕は、そこから出ようと、ただ必死に、下手くそに足掻き、人の関心を誘うために非行に走った。 つまりは、滅茶苦茶に好き放題した、という