実家を出る

うちの両親はそれぞれが毒親育ち。毒親同士が結婚して生まれたわたしは、アダルトチルドレンのサラブレッド(世代連鎖)です。わたしの家族は、5歳下に弟と、7歳下に妹。DVモラハラパワハラアル中の父親と支配的でネグレストな母親。家庭にも学校にも居場所のない闇の小学校時代を、4歳までの母親との楽しかった記憶だけを糧に反芻しながら過ごしましたが、私立中学への入学が第一の転機となります。

なんとか大学も決まり、住むところは面接で現地に行ったときに目星をつけていました。月4万4000円、ユニットバス、ベランダも含めた部屋の総面積が8畳くらい、ウィークリーマンションみたいなところです。ベッド、エアコン備え付け、コンロが1個、ホテルの冷蔵庫みたいなのも備え付け。初期投資がガッツリ抑えられます。
足りないものも安売りの時を狙い、といっても買ったのは掃除機とビデオデッキ、炊飯器、ノートパソコンくらいだったような気も?あとは家で使っているものをそのまま持っていくことになりました。どうせ狭いのです。
荷物は軽トラに積み、父親が運んでくれました。
荷物を下ろして帰る父親の姿が小さく思えて、見送ったあと少し泣いてしまいました。

家を出てくるとき、誰と何を話したか全く覚えていませんが父親だけは印象に残っています。
わたしはもう実家には戻ることはないだろうなぁというのが自分でもわかっていました。

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