鬱病にさせた?
うちの両親はそれぞれが毒親育ち。毒親同士が結婚して生まれたわたしは、アダルトチルドレンのサラブレッド(世代連鎖)です。わたしの家族は、5歳下に弟と、7歳下に妹。DVモラハラパワハラアル中の父親と支配的でネグレストな母親。家庭にも学校にも居場所のない闇の小学校時代を、4歳までの母親との楽しかった記憶だけを糧に反芻しながら過ごしました。私立中学への入学が第一の転機となり、そこから私立一筋で大学まで入学・卒業し、家から逃げるように結婚までこぎつけます。
大学の時に知り合ったKくんは最初に就職した会社を辞めたあと、3社目でしたが、そこは結構長く勤めていました。
その会社が移転するらしく家から遠くなるとか、そこそこに昇進して、上からも下からもヤイヤイ言われる中間管理職の立場になってしまってしんどい、とか言い始めました。
要は辞めたいらしい。
「辞めて何するの?」
「飲食店をやってみたい」
わたしの実家は父親が趣味の店をやっていて、お金に苦労する母親の姿をずっと見て育ってきました。
会社にいたら確かに税金もたくさん勝手に取られるけど、毎月決まったお金が決まった日に手に入ります。
会社勤めのなんとスバラシイことか!!!
将来の展望もないまま辞めるなんて、大・大・大反対です。
あれやこれや説得を試みました。
が、だめでした。
それなりに続いた会社を、雀の涙の退職金をもらって本当に辞めてきました。
会社を辞めたKくんは空き物件を探してみたり、ぶらぶら喫茶店で過ごしたりしていました。
このままだとなけなしの貯金も食いつぶされます。
わたしは趣味でやっていたフランス語の教室も辞めざるを得ず、仕事も2つを掛け持ちしてるのに、Kくんは会社を辞めてきて一体何を考えてるんだ??
ーお金ないけど、どうするつもり?
ーわかってるよ、なんとかするよ
ーなんとかって?どうやって?どのように?
問い詰めました。
お金がなくなったら、どんなことになるか・・・
子どもの頃からお金がないことに対してずっと脅されていました。
家を失う。家族も失う。それから・・・?
そもそも親はお金のことも含めてギスギスと喧嘩ばかり。「お金がない」のはとてもよくないことです。
ハローワークへ通ってもらいました。
男の事務職系などほとんどなく、面接も履歴書の時点で断られまくっていましたが、ようやくなんとか働き口を見つけてきて、行き始めました。
そして3ヶ月位経った朝、泣きながら
「もう会社には行けない」
と言い出しました。