吠える金(SS小説)
『いいか、俺様はこんな汚いところにいるべき男じゃないんだよ! もっと相応しい場所があるんだ! なのになんだお前らときたら! 野良犬みてぇに薄汚れた格好しやがって、貧乏臭い、このウジ虫が! あぁ、なんでお前らなんて底辺のカスに拾われちまったんだ俺様は! いいか、このウジ共。まぐれとはいえ、お前らが俺様という高貴な一万円札様を手に入れたことは大変すばらしいことなんだぞ! その一流大学にも行ってねぇような価値の無ぇ頭ひねって俺様を相応しいところまで届けるのが、お前ら底辺の唯一の仕事