不健康な私を、お腹いっぱい召し上がれ
「おかけになった電話番号への通話は、お繋ぎすることができません。」
馴染みのあるお姉さんの声と、そのあとに鳴るツー、ツー、という電子音。
このアナウンスが着信拒否を意味するということを分かったうえで、私はそんなに落ち込んでいなかった。いや、1週間の激務を終えたせっかくの金曜日という今日に、ぼっち飯が確定したことはもちろん悲しいのだけど。
職場からアパートまでは徒歩圏内で、ラブホ街を突っ切るとさらに半分の時間で帰宅できる。
その道は、まるでみんなが良くないことをしているみ