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子育ては待つこと

「バランス」
与えすぎてはいけません
子どもにだって
親に受け取ってほしいもの
があるのですから

子どもが育つ魔法の言葉 for the Heart
ドロシー・ロー・ノルト
石井千春/武者小路実昭=訳

前回書いた内容につながることです。
「あなたには難しいから貸してみて」
「お父さんがやってあげるよ」
「お母さんがやっておいたからいいのよ」

特段問題のないように見受けられます。
・・・しかし、
子どもがすべきことを親がやってしまうことは、大事な学習機会を失ってしまうということに気づかない保護者様がいます。

親なら誰もが、子どもが困っていたら手を貸してあげたい、黙って見ていられない、確かにそういうものです。躓きを我慢できずに手も口も出てしまうのが親心。
先回りしてやってしまい、子どもには失敗させたくないという思いが先行してしまいます。

でもこれでいいのでしょうか?

子どものために良かれと思ってしたことも、結果的に子どもの成長の芽を摘んでしまうことになりかねません。これは本当によくあることです。


これも面談や保護者会でよく見聞きすることですが、
「算数の宿題を見てやりたいんですが、どうやったらいいですか?」
「音読は高学年になったので、私の前ではやらなくなりました。」

・・・?

教えてあげる気満々で算数の問題の解き方を親が教えても、本人が出来たことにはなりません。
高学年になったから、音読の宿題の確認印を自分で押すようになったら、ずる賢くなるだけです。

傾向として、完璧を求めるおうちの方は、子どもの躓きが許せず、過干渉になります。ずっと完璧を求められる子どもは、とても息苦しくなってしまうでしょう。失敗を恐れるようになり、親を当てにして、自分から勉強しなくなってしまいます。やり通す根気も身に付きません。

ではどうしたらいいか?

大丈夫かな?という場面では、「子どもを信じる」ことです。
助けが必要なときだけ手を貸す。
そして、子どもが行き詰ったときに「別の視点」や「考えるヒント」を与えましょう。

試行錯誤できる、
失敗を味わい、成功を目指す
それをおうちの人には見守り、待っていてあげてほしいのです。

子育ては待つことです。
思い出してください。
テーブルにはみ出すくらいクレヨンを使い、「お母さん出来たよ!」と絵を描いてくれたこと。
保育園で褒められたのでうれしさのあまり、「見ててね!」と言ってでんぐり返しを何度もして見せたこと。
あんなに怖がっていたのに、「一人でトイレに行けたよ!」と誇らしい顔で戻ってきたこと。

キラキラの笑顔がこちらに向かってくる瞬間。
大きくなっても変わりません。

子育ては待つことです。
子どもが自立するまで、どうかおうちの方はお子さんを見守ってあげてください。

コーチングの基本

次回は、親の自己基盤強化について書こうと思います。ではまた次回のnoteで!

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