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【Bリーグ】長崎のスタジアムシティはまさに「客商売の上手い"近所の公園"」だった【アリーナ行脚完結】

久しぶりの記事投稿になります。

先日、関東在住の筆者は久しぶりに西日本方面に大きな遠征をしてきました。その様子や感じたことをまとめてみました。

第0章 今回の旅の目的について

読者の皆さんはご存知かと思いますが(?)、筆者はプロ #バスケットボール リーグ #Bリーグ の観戦ジャンキー。推しチームは #島根スサノオマジック ですが、旅行好きの趣味と併せて楽しんでいるので、「全国各地のホームアリーナ」を見比べながら、各チームの応援スタイル、客層、演出、アリーナのアクセスや雰囲気を味わっています
この辺は旅行界隈やBリーグ界隈にも先人たちがたくさんおられます。全国行脚の先輩であるところのこちらの方にはいつも刺激を受けています。↓↓

このシリーズマジですごいっす。1年でやり切るのすごい(行動力も財力も)。とりあえず早く完結させてください(笑

さてさて。そんな全国行脚。B2のチームはとりあえず後回しがちになっているのですが、とりあえずB1のクラブ(2024-25シーズン現在24チーム)で最後に残った #佐賀バルーナーズ#長崎ヴェルカ を終わらせる目処が日程的に立ち、晴れて2025年は1月、「その日」がやってきました。
ちなみに全くの余談ですが、この遠征で #西九州新幹線 に乗車したことで、 #JR全線完乗 を達成したり、長崎県内のゲームセンターでコンシューマー音楽ゲーム #CHUNITHM の1週目の「天下統一」(全県制覇)を達成したり、いろいろメモリアルな遠征になりました。(あと九州入りする前日にはちゃっかり島根の試合も現地観戦しています)

武雄温泉〜長崎で暫定開業している西九州新幹線。JR最後に残った区間でした
音ゲーの実力はザコザコなのですが、やっぱり嬉しいですね

第1章 意外と佐賀のアリーナも悪くなかったわよ?

本編(?)であるところの、長崎のスタジアムシティをご紹介する前に、簡単に佐賀のアリーナについても触れておきます。
2025年1月25日の土曜日、佐賀バルーナーズと #越谷アルファーズ の試合観戦に、 #SAGAアリーナ を訪問しました。
こちらは2024年の国民体育大会にあわせて建設されたハコモノですが、建てられたばかりとあって、とても綺麗な場所でしたね。

屋根の形なども独創的

印象的だったのが、トイレ周りの動線設計。一方通行になっていたりして、「人がどう動くか」を考え尽くされたものになってます。出入口周りも広々としていて、極力人流が集中しづらいようになっていましたね。国立競技場あたりは見習ってほしいもんだぜ

ちなみに、この試合は、バスケに関してはミリしらの、佐賀在住のアニメ界隈?の知り合いを連れていきました。聞くところによると、前の週はどうやらPerfumeのライブをやっていたらしく、この体育館含め佐賀を絶賛していたという話も。
よくアリーナは作っても持て余す、という話を聞きますが、お隣福岡のライブのハコ不足問題ってだいぶ深刻だと聞きますし、このアリーナまでは福岡市内から電車でもバスでも1時間前後で着けるんですよね。それを考えると、そんなに悪くない立地ですよね。大都市から遠くない地方都市のアリーナの利活用に関しては大きなヒントになりそうです。少なくとも北九州の某展示場よりはハコとして優秀だと思うので、オタクライブはこっちでやってくれ

内観はこんな感じです。4階の1番遠い席

試合は試合でまあまあの接戦。ただこのシーズンは比較的下位に沈んでお互いに主力に怪我人(と出場停止)が続出していただけに、試合のレベルというか見ごたえはもうひと伸びという感じ。最終的には越谷が制するという展開でした。

演出もだいぶ気合入ってましたね

第2章 巨大複合商業施設×スタジアム=「近所の公園」???

さて、翌1月26日の土曜日。CHUNITHMの行脚達成やJRの完乗で気持ちよくなりながら、長崎市内へとやってきました。
一旦路面電車で #スタジアムシティ とは逆向きに進み、戻りのバスで降り立ったそこに広がった景色に、度肝を抜かれることになります。

まずは案内図を眺めてみる。広大な立地なのがうかがえる

 

階段を上がると現れる、左手にはスタジアム右手にはアリーナ

何が驚くって、スタジアムって基本的に街から閉ざされていることが多いじゃないですか。めっちゃ郊外の遊水池みたいなところにあったり、市街地の運動公園にあっても、「競技施設」として独立してたり。
ところが、ここ、スタジアムが「商業施設のテナントそのもの」なんですよね。思いっきスタジアムのフードコートとしてのお店が、サッカーの試合がなくても利用できたり、そもそもスタジアムのメインスタンドがラグジュアリーホテルになってたり。むろん、普通に商業施設なので、スタバやファッションブランドのテナントも入居してます。

普通にスタジアムの客席でだらだらしてる人もいる

そう。びっくりしたのが、そのフードコートで買ったご飯だったり、まして
テナントのスーパーで買ったお弁当を広げてスタジアムで時間を潰している人がいっぱいいたこと。ソファー席で爆睡してる爺さんなんかもいました。スーパーの中で買ったお弁当は試合にも持ち込めるということで、客商売わかってますよね。さすがは、ジャパネット主体のプロジェクトだな、と思います。

「"近所の公園のように"商業施設を使いたい」、というのは、以前SHIBUYA SKYや展望台の記事にもしましたが、その姿が見えた気がします。

第3章 試合そのもので印象的だった話とか

ということで、いざ、#長崎スタジアムシティ 内の #HAPPINESS_ARENA に入場。この日は、長崎ヴェルカと #川崎ブレイブサンダース の試合でした。

アリーナも当然スタジアムシティと一体

古豪川崎はかつての主力が退団し絶賛再建のシーズン。長崎も日本代表選手を複数擁しながらなかなか上位に浮上できない、といった状態。この試合も接戦になりつつ、川崎のセカンドユニットの日本人選手が躍動。特に、このシーズン長崎から期限付き移籍で川崎に入団していた #小針幸也 選手が、終盤の大事な場面でかつての先輩のベテラン #狩俣昌也 選手に1on1を仕掛けて3ポイントを沈めたシーン(とその後の狩俣選手の小針選手に対するサムズアップ)は、両チームに明るくない筆者でも胸アツでしたね。それもあり、試合は川崎が逆転勝利

見ごたえのある試合でしたね

演出面で特筆すべき点は、チアリーダーのかっこよさ。Bリーグのチアリーダー、(あくまで主観ですけど)東に行くほどダンスのカッコよさやビジュアルのエレガントさで勝負するクラブが多く、西に行くほどビジュアルはキュート路線になってあざとさに寄せている印象を受けるんですが、ここのチアはビジュアルは可愛いに振ってるのに、ゴリゴリにブレイクダンス踊ってくるのが斬新でしたね。この日は春節シーズン、中華街のある長崎ということで、チャイナに寄せた振り付けもありました。

かわいいけどカッコいいのが長崎のチア

おわりに 「スポーツ観戦」は「試合観戦」だけじゃない

ということで、B1のアリーナ巡りは長崎で一旦〆となりました。コロナ禍前に行った秋田・大阪・京都あたりのホームは再訪の余地があるよな、と思ったり、それでも島根の松江総体は贔屓目に見ちゃうな、とか、琉球の沖アリはワクワクしたな、とか、いろいろ反芻はするけれど、やっぱり長崎は別格だなって思います
ハコが「無駄になってない」というのはやっぱり強いです(これは別の文脈であれば佐賀でも言えますが)よね。もちろんここまでがっつり商業開発するのは、どこもが真似できることじゃないんですけど、お客さんを喜ばせるためのハコ、というのが徹底しているなと感じました。
それこそスタジアムにスーパーの品物を持ち寄れることもそうですが、感服したのは、ハーフタイムが終わってもフードコートで小さな子をあやす子連れの家族連れの姿。そう。スポーツの試合って子ども飽きるじゃないですか。で結局中座して帰っちゃうというのはわりと見る景色で。でも、すぐ外の屋内にそうやって飯を食いながら暇を潰せる場所があるのって、それこそ、「客商売」で一財をなしたジャパネットグループならではの心配りだな、と思いました。

回ってきた会場、印象的な場所は山のようにあります。

綺麗で大きい、当時にしては画期的なハコだけど、収益をなかなか生めていない大分のドームであったり、

雰囲気と一体感は揃っているけど、新しさと大きさが足りない秋田の体育館だったり

雰囲気も大きさも一体感も抜群で、「アリーナ」としては120点満点だけど、アリーナの「外側」には伸びしろがありそうな沖縄のアリーナだったり

地方の弱小球団から、大企業傘下の競合に躍進し、日々一歩一歩進化している我らが贔屓の本拠地、松江総体だったり、


ほんとにいろいろな場所を回って、比較して回って、ここまで「商業ベース」で、かつ「地域に開かれている」場所なのは、あとにも先にもここだけです。
#スポーツ観戦 は、ただ「スポーツを観戦する」だけじゃない、「 #まちづくり 」「 #地域おこし 」「 #地方創生 」そのものなんだ。 #スタジアム#アリーナ「地域を元気にする装置」なんだ。そんな気概を見た長崎への遠征でした。

おしまい。

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