#宿命の泡沫紋章 第Ⅹ章第91節
さて、しばらく宿命物語を投稿出来ていませんでしたが、ようやくのupです。
簡単に言うと、サボっていたわけでもなく時間が無かったわけでもなく、挿絵に描く人数が多すぎて時間がかかっていただけです(笑)
正編第Ⅹ章第99節でも書いたのですが、この物語に出てくる創造主・・・いわゆる神様は、キリスト教的なイメージの存在を主なモデルにしてはいるのですが、それよりももっと広い意味の存在を想定しております。
様々な国や世界中にある神話や伝承の神々や、自然とか宇宙そのものを具現化して統合したようなとでも言ったところでしょうか。
実は神様でも自身の運命や宿命からは逃れられないというところは、北欧神話やギリシア神話に出てくる「運命の糸を操る女神」のお話から考えたものです。
彼女達の操る運命の糸からは、どんなに強い力を持った神でさえも逃れる事が出来ず、最後には死を迎える事になるといったお話ですね(だいぶ端折っていますが)。
そして人間が自分達を自然の流れから切り離して不老不死を得たいと願ったり、「自然」に対する「人工」というものを作り出したとしても、最後には自然の流れに逆らう事が出来ずにこの世から去らなければならない、という事も暗示しています。
(その「自然の流れ」というものを「神の力」と仮に表現するとして。)
・・・その他にも実はもう一つモデルとなる存在がいるのですが、その事についてはまた後ほど書く事にします・・・。
(あと、この場にいない(というかワザと喋らせていない)主要な天使が一人だけいるのですが、またすぐに出てくる予定です。)
余談ですが、今節の一枚目の挿絵のゼラフィーは、前節の一枚目の挿絵のヴァナディースさんと対にしているつもりです。
メタトロンとサンダルフォンは双子の設定ですが、必ずしもユダヤ教やキリスト教で双子と明言されているわけではありません。
(こういう話は、とある別の双子の天使についても書いたかと思いますが。)
この物語の中ではメタトロンとサンダルフォンの事も含めて、双子というキーワードをところどころに入れていました。
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m