#宿命の泡沫紋章 第Ⅰ章第3節
自分の暮らす平和な町を旅立って、本来の目的地に向かう前に少し寄り道をするようですね。
正編には書いておりませんでしたが、実はマッサリアには鉄道がある設定です。
一枚目の挿絵で、駅のホームでゼラフィーが何かしていますが、フランスの列車に乗る時は切符を買った後にホーム前に備え付けられた刻印機で切符に刻印を押さないと車内で罰金を取られるのです。
港町コルセールの名前の由来は、16世紀にフランス王から許可を受けて敵船から積み荷を奪っていた私掠船から。
この船が主に活躍した地がフランスのブルターニュ地方のサン・マロであり、この物語のコルセール町もサン・マロをモデルにしています。
(余談ですが、サン・マロの旗(紋章)がとても可愛いので、お時間ある方は調べてみてください (・∀・))
海賊達が本格的にサンマロを拠点にし始めたのは、17世紀の事だそう。
居酒屋「カルティエの冒険」のカルティエとはサン・マロ出身の16世紀の冒険家で、カナダを発見したと言われている人物の事です。
今回の表紙絵にいるのは右がソアラさんで左がロジャーさんですが、ソアラさんの背が小さいわけではなくロジャーさんがかなり長身なのです。
ロジャーさんは若く見えますが、実は結構いい歳(・∀・)
二枚目の挿絵のロジャーさんの横にこっそりビールがあるのですが、こちらはブルターニュ産の地ビールがあるそうなので飲んでもらいました(笑)
(ただしブドウは出来ない土地柄だそうなので、ブルターニュ産のワインは無いらしいですね。)
ゼラフィーの父方の祖父であるグレンさん(の伝説とやら)については、正編 #宿命の守護烙印 の第Ⅵ章をご参考ください。
こちらの続編 #宿命の泡沫紋章 でも、その内もっと詳しく書いていきます。
(ゼラフィーの父親であるルーウェンさんと、母親であるクローゼさんとの出会いについても多分そのうち書くと思います。)
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m