#宿命の泡沫紋章 第Ⅷ章第79節
突如起こった騒動はとりあえず収まりそうですが、また別の問題が出てきました。
この章は次節にて終わりとなり、物語も終盤一歩手前の第Ⅸ章へと向かいはじめます。
(今節のお話は、この第Ⅷ章の出来事の前後、舞台裏みたいな感じですね。)
ゼラフィーとレモンバームは、ゼラフィーの心情的にヴァナディースさんに刃を向けた事をあまり言いたくなかったようなので、「また後で詳しくお話しします」的な事を言ってはいましたが、第Ⅳ章のマッサリアで起きた事件についてはアリスト達に詳しい話をしなかったようですね。
アリストがアポロにピンポイントでゼラフィーのペンダントを投げる事が出来たのは、アリストの目が良いので水蒸気の目くらましも気にならないからです。
(第77節で、ゼラフィーの目の前を掠めていった光るもの、というのがペンダントの事ですね。)
第76節から始まった始祖時代の記憶的なものは、ヴァナディースが真剣に祈ってゼラフィーに見せたものだったようです(一部、エリオルの記憶あり)。
ただもしかしたら、神様自身の記憶も含まれていたのかもしれませんね。
神様は、ヴァナディースを邪魔するような事をする一方で助けるような事をしたり。
ヴァナディースの一族に与えたという罰の事も含めて、一体何を考えているのでしょうか。
(最後にヴァナディースが使っている力は、北欧神話に出てくるとある力をイメージしています。
その事についても、またいずれ書いていくつもりです。)
最後に余談ですが、今節の表紙絵の「薔薇に剣が刺さった構図」は、「人生の苦楽」といった意匠的な意味があるそうです。
そしてもうひとつ、「船乗りが任務や主人への揺るがざる忠誠心を示す」というような意味もあるのですが、これは次章の内容と繋がってくる部分でもあります。
本日も、ご愛読いただき誠にありがとうございます (^_^)ゞ
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。