#宿命の泡沫紋章 外伝Ⅱ
さて、描く挿絵が多すぎた為に一週間ぶりとなってしまいましたが、「宿命物語」の外伝の続きを投稿致します。
今回はかなり長めですが、ほとんど会話文で構成されておりますので、さほど長くは感じないかもしれません。
ただ内容は、どちらかと言うと「著者の自己満足」的な意味合いが強いかもしれません(笑)
(と言うのも、本編に関係ないような会話もかなり入っているからです(笑))。
今回のお話は、フィアナ村に暮らす光翼ダーナ族の過去(特にアリストやゼラフィー達の親世代)を取り扱っております。
なので誰か特定の人物の記憶というよりは、村自体の記録みたいなものです。
本編と合わせて考えると、続編第Ⅵ章辺りに関係する内容が多いかと思います。
ところどころで時代が飛ぶので分かりづらい部分もあるかと思いますが、基本的にはどんどん時代が進んでいく形で、最後のアルベールさん目線の箇所だけ少し時代が戻っています(つまりイーファさんが元気だった時代)。
それにしても著者は、この期に至ってようやくルーウェンさんを本編にてまともに喋らせていない事実に気付きました。
続編主人公のゼラフィーの父親なのに、なかなかひどい対応です・・・σ(^_^;
本編中に書いていたアーヴェンさんがルーウェンさんにお世話になっていたというのも、このお話で理由が分かったかと思います。
まぁ、正確にはルーウェンさんの方がアーヴェンさんにお世話になっていたようですが(笑)
アイルランド伝承における「ゲッシュ」というものは、内容もキッカケも人それぞれなのですが、他の人にとっては何でもないような事でも本人にとってはかなり危機感を抱くものです。
(実際のアイルランド伝承でも、結構ひどいものがたくさんありますが。)
ハリスさんのゲッシュに関しては、実は次の外伝にて(フランシスさんの父親に関しても含め)詳しく書く予定です。
グレースさんとパトリックさん、ルフティネさんとケイトさんはそれぞれ姉弟ですが、どちらも結構歳が離れています。
エーメルさんが「神の代理人の鉄槌」とか言っているのは、ブリギッド=教会のシスターだからだと思われます(この物語の場合)。
余談ですが、ハーリング(アイルランドの国技)の女性版はカモギーと呼ばれています。
日本人は目玉焼きには醤油!と答える人が多いようですが、さすがにアイルランドをモデルにしたお話で醤油は違うかなと思ったので塩コショウ議論にしています(本編のどこかでも似たネタがありましたが)。
ただし世界的に見るとオリーブオイルをかける人もいるそうなので、オルラントさんにはオリーブオイル派になってもらいました(笑)
さて、今回のお話で本編には出て来ていない人達が何人かいるので少しご紹介。
モルゲン・フローライト→アポロの母方の祖父に当たる人。病弱だが非常に優秀で、その割にのほほんとした性格。画家。白髪(はくはつ)の氷属性。
エリーゼ・クランベリー→アポロの母方の祖母に当たる人で、村の外の世界からやってきたクーシー族。怖いもの知らずの(自称)冒険家で、偶然フィアナ村にやってきた。
オルラント・シャムロック→アリストの母方の祖父に当たる人。アルベール以外の人とはほとんど言葉を交わさないが、ただ無口なだけで何らかのコミュニケーションは取っている。古書の収集家兼研究者。地属性。
マーカス・ニウス→アポロの父方の祖父に当たる人。カルティスと仲が良く、議論好きの為に(どうでも良い事も含めて)しょっちゅうカルティスと議論を交わしている。獣医。氷属性。
イーファ・テレス→アリストの父方の祖母。アルヴァの双子の妹。天真爛漫で天然。若くして病気で亡くなっている。雷属性。
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m