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二宮和成さんの結婚で嵐は不仲になったのか考察してみた

こんにちは。青柳です。デスクワーク専門のストレッチインストラクターをしておりますが、嵐のファンもしております。15周年のハワイのコンサートにも馳せ参じたほどには入れ込んでいます。

12月25日、5×20のライブビューイングに行ってきました。ドームに5万5千人、全国の映画館で19万人、合計24万5千人のファンが嵐の20周年をお祝いしたとのことです。嵐ファンにとっては最高のクリスマスとなりましたが、やはり気になるのは、二宮和成さんの結婚によって勃発した嵐の不仲説です。嵐のファンはほとんどが女性。しかし嵐は男性。そこで、私も女性ではありますが、ここはひとつ男性目線に立って、嵐は本当に不仲になったのかを考察してみたいと思います。

男にとって、仕事は命。嵐にとって、嵐は命

まず初めに理解しておかねばならないことは、多くの女にとって仕事は生きる手段ですが、男にとっての仕事は生きることそのものだということです。だから、男の人に「私と仕事、どっちが大事なの?」なんて聞くのは無駄なことです。命なくしてあなたを愛することはできません。

嵐の皆さんにとっては、嵐の仕事が命そのものなわけです。12月25日のコンサートの挨拶で、大野智さんは「(嵐をたたみたいという)あの決断は、僕にとって本当に命懸けでした」と涙ながらに語っていましたが、あれは大袈裟な表現ではないのです。仕事をやめることは命を失うことと同じなのです。

同じ挨拶で櫻井翔さんは過去を振り返って、不安だったと言っていました。特に5周年の頃、会う友達がスーツを着てネクタイを締めている。自分は翌年どうなってしまうのか、再来年どういう仕事をしているのか、不安だったと言っていました。

私事で恐縮ですが、私は慶応大学で櫻井翔さんと同学年でしたので、その時のお友達の様子を想像するのが比較的容易です。私の友達もそうですが、男の子は特に、誰もが知っている有名な企業に就職していきます。当時はみんながそうなので、それが普通のことだと思っていました。自分の親も友人の親も、開業医とかでない限り、みんな知ってる会社で働いていたので、働くこととは有名な会社に勤めることと半ば同義でした。私たちが就職活動をしていたのは2002~2003年です。20年近く前ですから、企業の在り方もいまほど自由ではない時代です。ベンチャーと言えば、なんだかあやしい存在だった時代。櫻井翔さんのお友達も、そうやって大企業に入社していったのでしょう。嵐の5周年は、お友達の社会人1年目の年です。

そのような偏狭な価値観を持ったコミュニティのなかで、いわば「売れないアイドル」(ガチの売れないアイドルに比べたら断然売れているものの)だった櫻井翔さんは、それはそれは不安だったことでしょう。新社会人となったお友達は、本当は会社では先輩のお姉さん社員から段取りの悪さや気の付かなさに毎日ブチギレられて「すみません」を連呼していたに違いありません。しかしそんなことを知らない櫻井翔さんは、一丁前に経済を語ったり、知った顔で組織の在り方なんかについて議論を始める友達を前にして、焦ったことでしょう。櫻井翔さんのラップの中には、過去の自分の焦燥感を表現したものがいくつもあります。

男にとって仕事は命。命と呼ぶにふさわしい仕事をしていなければ、男になれない。売れないアイドルのままではいけない。このままでは死ぬ。他の4人のメンバーもそれぞれが、そういった焦りや悔しさ、怖さを胸に抱えていたことでしょう。その感覚を共有できる存在は、唯一メンバーだけ。友達にはわからない。家族には知られたくない。女になんか言いたくもない。5人にしかわからない。嵐が絆を強めたのはこの経験の共有が大きいのでしょう。命を分け合った5人。だから5人にこだわる。それをたたもうというのだから、それは命懸けの決断です。

二宮和成さん、ロマンに現実を持ち込む

男にって、仕事は命です。命懸けの大勝負は、ロマンでもあります。男にとって、仕事はロマン。一方、男にとっての女は現実です。現実には、面倒ばかりでロマンがありません。ロマンがあるとすれば、恋の最初のちょこっとだけです。あとはもう面倒ばかり。

解決を要さない、相談とも愚痴とも区別のつかない、面白くもない話を延々聞かされる。真面目に答えれば不機嫌になり、適当に答えると怒られる。些細なことで機嫌を損ねる。些細なことと言うと烈火のごとく怒る。物事の重要性の大小に対する考え方が根本的に違うらしい。プライオリティの基準が解析できない。なにしろ何もしていないのに怒る。何もしていないことが怒られる要因のようだが、どうしろというのだろう。そしてそのうち泣き出す。急に異常なネガティブになる。「私に関心がないんでしょ」「私のことなんてもうどうでもいいんでしょ」そんなことをいつ言ったというのか。急にどうしたのかと問えば、「急にじゃない!ずっと我慢してた」と言う。なにがなんだかわからない。本当に面倒だ。仕事で忙しいんだ。いま、命懸けで仕事しているんだよ。それどころじゃないんだよ。

そう、それどころではないのです。2020年12月いっぱいで活動休止。残された時間は一年と少し。その時間を、5人全力で突き進むと決めたのです。それぞれがそれぞれの命を燃やし尽くすことを決めたのです。命懸けの戦いです。男を全うするための戦なのです。人生最大のロマンのとき。もう死んでもいい。命を分けた男5人で、この時間を戦い抜こう。このようにロマンに熱く燃えているところへ、二宮和成さんは現実=女を持ち込んでしまいました。

嵐がこれで不仲になったかどうかは知りません。しかし、他の4人がいささか興醒めしたことは確かでしょう。

ファンの皆さんが嵐の不仲説を信じているとすれば、活動休止まであと一年というこのタイミングで、とにかくファンのみんなにこれまでの感謝を届けようと頑張っているこの最中に、二宮和成さんがファンを動揺させ困惑させるような行動をとったことが原因だと思っているでしょう。

しかし、私はそうは思いません。それもないとは思いませんが、もし嵐の中に不協和が生じたのだとすれば、その一番の理由は、二宮和成さんによって他のメンバーたちが興醒めさせられたからだと思っています。この戦に命を懸ける、死んでもいい、と思っていたのに、5人全員がそう思っているはずだったのに、1人だけ、「いや死ぬわけにはいかない」と言い出したようなものです。ロマンに水を差したのです。特に松本潤さんが怒っているという噂をよく見聞きしますが、それだけ、命懸けの思いが強いということではないでしょうか。

男の戦の計画を狂わすのは、いつの世も女です。男が惚れた女です。惚れられていない女は何の影響も与えません。一般人のAさん、たいしたタマです。男にとって結婚とは、ロマンと現実の間のせめぎ合いを何とかやりくりすることでしょう。それをすることで、男の責任を果たすことになります。二宮和成さんは、「ケジメ」と表現しました。こんな時期にわざわざ結婚したのですから、きっと快く、「死んで来い」と言ってくれる女性なのでしょう。ジュニアの頃から二宮和成さんといつも一緒だった相葉雅紀さんは、それを理解したうえで「おめでとう」コメントを出したのかもしれないと思っています。

大丈夫です。二宮和成さんにとっても、仕事は命です。嵐は命です。そのことを、他のメンバーが一番よく知っている。本当に不仲になってしまったかどうかは知りませんが、仮にそうだとしても、すぐにまた、私たちの大好きな、仲良し嵐になりますよ。ね。

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