見出し画像

【詩】劣等感

いつも誰かの背中を見ていた
隣にいたあの子
いつのまにか
数メートルも先にいた
後ろから声がする
楽しげな自信に満ちた声
手を挙げて走り去る
負けるもんか
握りしめた手のひらから血が滲む
泣くもんか
ぎゅっとつぶった目が痛い
それでも
私は止まらない
だって
ゴールラインはまだ見えないから
#詩

いいなと思ったら応援しよう!