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たのしいから

『暗い!小学生が書く詩じゃない』

学校で、詩のさわり部分しか教えない先生。
今思えば、先生は詩をよくわかっていなかったのでは?と思う。

小学高学年…多分…

詩の授業をした先生はあくまで
詩人紹介だったのだろう。

同級生がどんな詩を書いていたのか
全く覚えていない

ただ、先生の反応からみるに
先生の言う『子供らしい詩』だったのだろう。

まぁ、何を言われても、私も気にしなかったけど。

あの頃の様な
「私は私の詩を書くの!」という強い気持ちが今もあればなぁ…と思ったりする。

最高学年(6年生)の担任の先生は
私にはっきりと
「私には詩は、わからないから指導はできないけど、手助けはする」と言った。

手助けというのは小学生では難しい懸賞などの応募方法の仕方だ。

私の通っていた町では
子供の詩集というのがあった。

この詩集に載るためには
学校の数名の代表にならないといけない

そのためには先生たちに選ばれないといけないのだ。

母は私が詩を書き始めた頃から、
こっそりとその詩集を買い、
いつか、私が載ると信じていた。

母がこっそりと読んでいた詩集には
赤線が引かれていたりもした。

子供らしくない詩を書いていたのは
人と同じ目線は嫌だという気持ちが強かったからだと思う。

変な子で見えないものを
必死に見える形にしょうとしていた。

本を読む
詩を読む

すると、真似したくなって
書きたくなる

最終的には全く違う物になるのだけど…

目が見えなくなったら…
夜のブランコが…

そんな想像も所謂、小学生らしくない本を読んでいたからかもしれないが、
私自身は、不思議に思ったことを詩にしていただけの事。

とにかく、文章を書くのが好きだった。
上手い下手ではなく、書きたかった。

作文、小論文、読書感想文

書きたくて
楽しくて書き殴っていた。

誰かの評価なんて、気にしない
楽しかったから
楽しいから
書いていた。

高校生の時、脚本を書いてみたいと思った。
だから、演劇部に入った。

だけど…
部員数が少ないために
演者にされてしまった

諦めきれない私に
選択の授業で小説を書くという授業が舞い降りた。

脚本ではないけれど
書くことは同じ…
楽しくて楽しくて…

卒業制作にも近い形になり
先生からの赤文字がとても嬉しかった。

完全燃焼してしまい、以後、詩も小説も書かなくなった。

あるきっかけが舞い降りたのは
それから数十年後。

精神的な病気にかかり
すっかり元気を無くしてしまった

そこで
また、詩を書くという機会がやってきた。
小学生の頃ような純粋な感性はなくなっていたけれど、頭を使う、季節を感じる、周りの風景、人の気配に意識が行くようになった。

私はなんで詩を書いてるんだ?
誰かに見せるため?

私はなぜ、SNSに詩をあげてるの?

ある時、ふと思った。
SNSにはたくさんの詩が溢れていて、
たくさんのいいね、スキをもらっている人がいる。詩集を出してる人もいる。

それをみた瞬間に
どうしょうもない心の不安が押し寄せた

あの人たちにしてみたら
私の詩など
見るに耐えないもの
恥ずかしい

あの人たちのようになるには?

焦りと不安で詩を書くことが
楽しいものではなく
評価を得るためのものになっていた。

誰にも読まれなくてもいい

だったら、何もSNSにあげなくてもいい

それでもあげたくなるのは
誰かに読んで欲しいから
誰かに評価してもらいから

でも、評価をもらうためだけに書いていたら
楽しくない。

私が詩を書き始めたのは?
私はなんで詩を書いているの?

そこには
「楽しいから」があった

私は誰かにはなれないし
私は魔法使いでも、人の心を読めるわけでもない

だけど
私が素直な気持ちで感じた事を
私なりの言葉で詩にした時に

あ、わかる!
そうなんだよ!

とか

勇気がでる!
元気がでた!

とか

少しでも
だれかの心をくすぐれたなら

私は誰かのために
詩を書いていない

私は私を癒すために
詩を書いている

だけど
読んでくれる人が
私のように癒しになって欲しいとも
思っている

詩は読んだ人がその時の気分で
感じたものでいい

暗いなぁ
とか
心に刺さらない
とか

色んな感情があっていい

ただ、批判だめ

「世界」は自分の中で収めて欲しい

創作に対して
色んな考え方や思想があったとしても
私はみたまま、感じたものを、詩にする
たとえ、それが勉強不足であっても、
文学の勉強が足りないとしても、感じるものを感じたままに…

形にできない言葉がたくさんあって
私の陳腐な脳細胞は悲鳴をあげるけど
それでも、新しい表現方法を知った時は
楽しい。

私は誰かのために
詩を…
創作をしてるわけじゃない

だけど
気まぐれに

通りすがりに

読んでくれて
共感してもらえたら
こんなにも嬉しい事はない

誰かに届いたなら
嬉しくて
またがんばろとなる

私が詩を書くのは
自分のためだけど

誰かと共有したい感情を
表してもいる

何より
言葉がぴったりとハマった時の
ワクワクする感じがスキだから
楽しい

だから
私は脳細胞と感覚を鋭敏にして
詩を書いているし
これからも書いていくつもりだ

※実は、ちょっとしたきっかけがあり、もう一度、なんで詩を書いているのかを考えてみました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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