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木綿のハンカチーフ問題に参加する*基本的に男嫌いだけど

風待ちさん、私も同じです。

コメントだけでなく、記事でも残しておきます。

木綿のハンカチーフの歌詞はあざといと思います。

いい歌詞だし、いい曲だし、スィートな声の太田裕美さんだし、
本当にいうことないです。

作詞家の松本隆が、で九州の炭鉱町出身だったディレクター
をモデルにして書いたそうです。
閉山が続いた炭鉱町からは多くの若い男性が東の都会へと出て行ったのだと思います。
男女の視線が入れ替わるスタイルの歌詞は「歌で短編小説と同じようなものが出来るかというチャレンジ」と語っています。

情報化社会の現代と違って、
70年代は都会は怖いところで楽しいところ、
田舎はつまらないけれど人間的なところ、なんて
イメージがあったのかも知れないけれど、
その設定からしてなんか、あざとい。

演歌の世界をポップスに移し変えたように男は旅立つし、
女は待つものという関係性も、あざとい。

素朴、純情、健気な女性という男性の理想が
見え隠れするところがあざとい。

でも女から見たこの女性は、頑張っている男性を認めたり、
応援もせず、私は変わらないけどあなたは変わったのねって、
まるで女王様のような感じです。

きっとしっかり者で芯が強い女性なのだと思う。

あなたがいう通り別れるけれど、
ハンカチが欲しい、涙を拭くから。

綺麗な思い出にしましょうと口では言いながら、
随分恨みのこもった、あてつけがましいプレゼントの催促です。

しかも木綿。

綿100%なんてアイロン当てなければならない。

アイロンを当てながら
「泣く時はこのハンカチ」と心構えするの?

あ、ガーゼか。

ガーゼハンカチ、プレゼントに贈るかな?

「あなたが私を泣かせるのよ」

この辛い涙を拭くから、
ハンカチを送ってくれなきゃ困るわ、って怖くないですか?

昔でも今の時代でも。

木綿のハンカチーフが出てくるまでは、
都会は恐いし、でも楽しいしって感じとか、
私には都会は住めないけど、あなたは住めるのね、
離れると恋愛って無理なのかな~って、
(そういう2人もいるよね)って共感してきてるのに。

いっきに「木綿のハンカチーフ」が出てきて私は醒める。

田舎の娘は絹のような女の子ではいけないのか、
都会の娘は木綿のような女の子ではいけないのか、みたいな
ただ綺麗な物語とともに、
イメージを植えつけられそうな洗脳が怖い。

ワンパターンで世の中があふれてしまう。

男性に都合のいいような女性像を、
なんで型にはめようとするの?

でもヒットしたということは、多くの人がその純愛物語には
心を動かされたということなんだろうな・・・。

別れるために綺麗な恋愛の象徴として、
木綿のハンカチーフが小道具として必要だったのかも知れないけれど、
どうしてこの女性は素直になれないんだろう。

きっと離れることで、生活や価値観も変わって、
別れてしまうカップルが多かったからヒットしたのかも知れないけど、
そんなに女性を泣かせて平気で、
そんなに男性を信じられない女性が多かったのか、
別れたのを「時代が悪い」とか「都会が悪い」とか、
何か別の理由を誤魔化していたんだろうなぁと思ってしまう。

でも別れたのは男性のせいじゃない。

ハンカチーフは木綿が一番とこだわるような女性側のせいだと思う。

なので、あまり素直に歌えない曲です。

彼が自分が出来ないことをして羨ましいのかも知れない。

「身を引く」って、この場合は違うでしょと思う。

何も欲しくない。

ただ帰ってきてほしい。

会いたいってところまでは共感できるのに。

男性は木綿のハンカチーフをプレゼントしたのか謎です。

しないでしょう、普通。

リアルであり得そうであり得ないところに、
松本隆さんの才能があるんだろうなぁ。




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野原 綾
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