純愛とシンデレラ・ストーリー*人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて…
有名ハリウッドスターのニコラス・ケイジの結婚物語は、
なんだか気になってた。
2022年に父親のオーガスト・コッポラの名前から、
名付けられた日米ハーフの女の子が生まれている。
ニコラス・ケイジはなんだかお調子者の感じがあったのに、
年齢を重ねると、その純朴な瞳の、可愛らしいところに魅力が際立つ。
バツ4の後に日本人の30歳以上年下の女の子と結婚した。
彼の結婚歴はこうだ。
①女優の パトリシア・アークエット (1995年から2001年まで)
②エルヴィスの娘 リサ・マリー・プレスリー(2002年から2004年まで)
③韓国生まれの アリス・キム(2004年から2016年まで)
➃エリカ・コイケ (2019年のわずか4日間)
③のアリスは寿司レストランで働いていたのを見初めたが、
日本人と間違えたのでは、という説がある。
その結婚はトラブル続きで、
最後にはアリスの不倫で幕を閉じた。
➃の日本とタイのハーフの、
メイクアップアーティストのエリカとは、
お互いの泥酔状態で入籍してしまい、離婚というより、
結婚の取消の申請をしたらしい。
ここまで読むと気づくことが二点ある。
まず、思うのは、女を見る目がないか、
誰でもいいかどっちかではないかという疑問だ。
その次に思うのはアジア女性にシフトしたのではないか、ということだ。
母親はバレエダンサー、叔父は映画監督、父親は大学教授。
この父親が日本文化が好きで、小さい頃には日本語学校に
通わせられていたことから、親日具合は理解できる。
「プリズナーズ オブ ゴーストランド」の滋賀での撮影で、
ニコラス・ケイジがひとりの若い女性にひとめぼれした。
園子温監督が語るには
「いつも見学にくる子がいるから、今度は何か役をあげようか」
と、思った駆け出しの女優、芝田璃子さんだ。
オリエンタルな個性の女の子で、
高校一年までは経済的な事情で、児童養護施設で苦労して育った。
女優をめざしたのも、「買い物に行く」と言って
3歳の時に出て行った母親が、自分が有名になれば
娘だと分かってくれるのではないかとの思いからだそうだ。
その後テレビ番組を通して、母親とは再会することになる。
この辺から運命が回りだしたのかもしれない。
そんな彼女がのちに、
「自分が誰かに愛されることがあるなんて、
こんな幸せなことがあっていいのか」と語る。
世の中の状況でもっぱらオンラインでのデートで、
プロポーズも画面越しだ。
年齢も国も超えて、ただお互いに見つめあうことで、
何がつながったのだろうと思う。
当たり前のように手料理が出てくる生活に、
うどん、おでん、幸せー、幸せー、と
優しい女性と結婚したかった彼はテレビ番組で語る。
やっぱりみんな、純愛とシンデレラ・ストーリーが好きなんだよね。
その夢見た愛の形がいつまでも続きますように。
自分の恋路は誰にも邪魔させないって男性の覚悟が、
この国の資源として、たくさん欲しいところです。