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結婚しなくて何が悪いの?*楽しみのドラマ

この頃見始めた中国ドラマは面白い。

ここ15年程は、テレビのドラマというと
時計代わりの朝の連続テレビ小説、
何か見たような気がする大河ドラマ、
見せられた感の「ドクターX」以外は、
海外ドラマだけだ。

何かのドラマが面白いとか聞いて、見ようと思ったら
独白シーンが、たまたまなのか多すぎて、
好みに合わずに見るのを止めた。

うんと昔に、韓国ドラマの「冬のソナタ」が流行ったあとも、
そんなに面白いなら見て見ようと友人からDVDを借りて、
ひとまず全部見たことがある。

回りの結構な年齢の女性や、尊敬する立場の女性までも、
ヨン様グッズを集めたりしていたからだ。

それも熱狂的に。

コード進行が日本の有名なヒット曲と同じだとか言われたけど、
その美しい主題歌のように、確かに綺麗なストーリーだった。

読書であっても、小説の場合、
その物語に入り込むのに苦労する私は「冬のソナタ」も苦労した。

毎回見ても見ても、
ストーリーの展開や登場人物のセリフに突っ込んでしまう。

ツッコミどころ満載のドラマ、という意味では面白かったのかも知れない。

それに(母親の役なのにシワひとつない)不自然さに違和感も。

強力にライトを当てているのかも知れないけれど、みな美しすぎる。

だからこそ夢物語として大ヒットの要因になったのかな、と思った。

そのテンポに慣れたあとは「チャングムの誓い」も面白く見たけれど、
それっきりで韓国ドラマは終わった。

「結婚しなくて何が悪いの?」という中国ドラマは、
「私結婚できないんじゃなくてしないんです」という、
日本のドラマのリメイク版のようだが、そもそも日本版を見ていない。

サブタイトルの「中国恋愛論」から察するに、
昨今の日本の世代の恋愛感を知ることが出来そうだが、
親世代の私としてはリアルに感じるものがあるので興味はない。

中国ドラマの俳優陣も、韓国ドラマに負けず劣らず美しい。

しかし歴史ものじゃなく、大都会上海の背景と相まっての美しさは
画の中の違和感がなくて、冷たくてすっきりしていて見やすい。

日本のドラマなら「可愛げがない」ところが、
何かのシーンにスパイスとして顔を出して、
そこが逆に可愛かったりするはずだけど。

ずっと可愛げが無いところが潔くて、見るものを惑わさない。

まるでアメリカのドラマを見てるようだ。

「可愛げがない」と言ったけど、
それは日本の男性からみた女性への侮蔑の言葉で、
もしかしたら親子の間でさえも使う言葉かも知れない。

女性から見れば、可愛げがないわけではなく、
プライドやメンツの問題だと分かる。

日本の男性は知らず知らずに、女性を言葉で貶めている。

「あなたは人からの称賛を期待しすぎる」という、
作中の恋愛論執筆の大学教授の言葉に、
育った国の違いや世代の違いを感じて面白いと思う。

国や人種を越えて共通する恋愛に、
これからどう向き合っていくのか楽しみだ。



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野原 綾
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