白山だだちゃ豆到着*山形県鶴岡市
山形より鶴岡市のだだちゃ豆が届いた♡
白山村という老舗ブランドらしい。
言われた通り、普通の枝豆より小さな粒で、
それなのに味が濃い。美味しい。
食べ物が美味しいのは、健康のバロメーター。
美味しい食べ物は、いっときお手軽な幸福感に浸れる。
それにしても、、、
こんな小さなサヤを、丁寧に収穫して袋詰めするって、
相当めんどくさくないですか?
この国には職人技と、地道で、まていな仕事の結果が、
生活のそこかしこに存在する。
美味しいものを食べる時、お米が八十八回の手間が
掛かると、漢字で表しているのと同じに、
どのぐらいの人の手が入ってるのか、想像することがある。
木川屋さんのホームページを見ると、このだだちゃ豆にも
結構な人数のおじちゃんおばちゃんの手が入る。
きっと午前10時と午後3時はお茶の時間で、
ひととき集中力を身体から荷卸しして、時間が来たら
「さあ、またやるかー」とか誰かが音頭をとって仕事に戻るのかも。
だだちゃ豆の契約農家さんは、家族総出の収穫かも知れない。
デートに、駅までおじいちゃんの軽トラで送ってもらう孫娘も、
おじいちゃんの腰を気遣いながら、いっぱしの働きをしてるかも。
畑には、肥料や牛ふんや鶏ふんが必要だ。
ホームセンターの店員さんは、フォークリフトで上げ下げしながら
各種の商品を店に並べている。
それは牛や鶏を飼っている人がいて、糞を集めて、
肥料や堆肥に作る人がいるからだ。製品にする人もいる。
物流会社さんは、すでに国の大動脈の仕事を担っている。
たくさんの肥料や堆肥の袋を、運転手さんが受渡ししてるんだろう。
きっとマルチングして、苗を植えるんじゃないだろうか?
あのシートは誰が考えて、どういう工場で生産してる?
そう言えば、種の存在を忘れるところだった。
種を改良したり、保存し続ける仕事の人もどこかにいるはず。
それに、塩だって欠かせない存在。塩ゆでしたり、
茹で上がっても軽くまぶしたりで、だだちゃ豆の味を引き立てる。
お気に入りの粗塩は海塩だ。ミネラル豊富で、
天然のサプリのように安心だけど、
その分手間がかかってるんじゃないのかな?
きっと、海塩を作るために海を汚さない工夫があるかも。
海は、山から流れてくる豊富なプランクトンで豊穣になるから、
その地方は、綺麗な河川を管理しているはず。
特産品を作るって、そう言う事だものね。
多くの人の見えない手が、美味しいものを作り出して、
(食べさせてあげたいな)と、思ってくれた優しい人がいて、
こうやって私のもとに、だだちゃ豆が届いた。
誰かが作ったビニール袋に詰め込まれ、
誰かが作ったラベルを眺め、
誰かが作ったリーフレットを見ながら、
誰かが作ったお鍋に入れて、
誰かが作ったガステーブルで、
誰かがメンテしてくれるガスのスイッチを入れる、
そして、書かれた通りの時間で茹でる。長い道のり。
皆さん今日もお疲れさまです。
いただきます。そしてありがとうございます。
美味しいものは、細胞のひとつひとつが喜び、
私を生まれ変わらせてくれます。