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赤毛のアンから読み解く政治の行方

前回のアメリカ大統領選挙は、都市伝説と言われる多くをはじめ、
興味のある話題ばかりで、ネットに釘付けにさせられたが、
その中で、元外交官の佐藤優氏の話が心に残った。

佐藤氏は神学部ご卒業で、神学修士の学位を持ち、
母校の客員教授の責務も担っている。

当時のトランプ大統領の宗教をからめての記事だ。

トランプ氏はドイツ系移民と言われているが、
その宗教はキリスト教プロテスタントの長老派と言われるもので、
北朝鮮の金正恩氏の祖父、金日成と同じだという。

つまり「選ばれし人間である」という強烈な個性を持ち、揺るがない。

軋轢や批判こそが強さになり、どんな試練にも耐え抜き、
そこに自らの成功に至る道があるという、強い信念に支えられている。

長老派の特徴は、打たれ強いことです。どんな逆境に置かれても、自分は選ばれた存在だと信じ、神さまが試練をお与えになっているのだと捉えるからです。世俗での成功は選ばれたことの確認になるので、非常に大きな意味を持ちます。

佐藤優「今、苦しいのはあなたのせいじゃない」 いま国民に伝えたい聖書の言葉とは (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

さて、「長老派」と聞いて色めき立つ女性は、
まちがいなく「赤毛のアン」シリーズのファンだと思う。

物語の中で、主人公の孤児アン・シャーリーの養父母、
マリラやマシューは長老派教会に通っていて、物語の中では、
メソジスト派への批判が、マリラの口からふんだんに語られた。

『赤毛のアン』の舞台は1880年代のカナダ、プリンス・エドワード島。
移民国家カナダの建国まもない頃であり、当時のプリンス・エドワード島の人口は、18世紀後半から入植してきたスコットランド、イングランド、
アイルランドなどからの移民の子孫中心に構成されていました。マシューやマリラは移民2世、アンやダイアナは移民3世といったところでしょうか。
主な登場人物は作者モンゴメリと同じスコットランド系として描かれ、
アンが暮らすアヴァンリー村の人々はスコットランドで主流の長老派教会に通っています。アヴォンリー村はプチ・スコットランドさながらの
コミュニティーといった設定。

『赤毛のアン』のダイアナは「ブラック・アイリッシュ」? | ナオコガイドのアイルランド日記 (naokoguide.com)

マリラのような男性を、トランプ前大統領とイメージすれば、
かなりの、いろんなことの納得が得られる女性は多いと思われる。

女性がアン・シリーズは生きる糧の書物としても、
男性はそれこそ「女、子供の物語」のイメージしかないのではと思う。

娘婿がユダヤ人であり、ユダヤの帽子キッパーを被って、
エルサレムの嘆きの壁を訪れる写真なども見た記憶があるが、
現実的にはユダヤ人の支持を得られないと、
アメリカ大統領にはなれないからであって、勘違いしそうになる。

トランプ氏は在任中に、
一度も戦争を起こさなかったただひとりの大統領であるが、
その宗教から反知性主義であるとも言える。

それが、科学者から支持を得られない大きな理由の根幹だ。

1962年に、スウェーデンのひとりの女の子として生まれるはずだった、
中絶胎児の細胞株、「WI-38」は、半世紀以上ヒト細胞として、
重要な供給源になってきたことは知られている。

風疹、狂犬病、アデノウイルス、ポリオ、
麻疹および水痘・帯状疱疹のなどの、多くのワクチン開発に使われ、
現在にいたっても様々な研究に使用されている。

ワクチン製造業者は、この細胞株から何十億ドルも利益を上げているが、
この細胞株になった中絶胎児の両親は金銭を得ていない。

現在も論争中のまま、決着を見ていないのだ。

そういった胎児組織を使った研究を、彼は中止に追い込もうとした。

スウェーデンでは長い間、中絶胎児由来の組織などの研究材料は、その親の同意もしくは認識なしに研究に使われていたという。事前と事後の同意に関する規定が厳しくなったのは、どちらも1960年代後半のことだ。

正常ヒト細胞株WI-38の光と影 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio (natureasia.com)

一方で、古き良き時代のアメリカ、300年前と同じ暮らしの
アーミッシュの人々に、支持されたことは、目を引いた。



ドナルド・トランプ氏はドイツ系移民とされているが、
スコットランド人の母親が、人格形成に大きな影響を与えていることは、Spiderman886さんの記事からも読み取れる。

スコットランド人は赤毛の人が多い。

赤毛は綺麗だと思うのに、なぜ差別の対象になるのか不思議に思う。

イギリス王室から飛び出したヘンリー王子が生まれた時に、
父親のチャールズ皇太子は「なんだ、赤毛か」の一言だったと、
何かで読んだ記憶がある。

母親ダイアナ妃実家のスペンサー家が、赤毛の家系らしいが、
過去にジェームズ一世が、スコットランドとイングランドの、
双方の名君であったように、或いはその名を知られたエリザベス一世も
赤毛であったように、チャールズ皇太子の「赤毛」に対する思いは、
庶民には計り知れない複雑さがあるのかも知れない。

嫌われるということは、逆を言えば恐れられていることにもなる。

厳格な性格のチャールズ皇太子は、ガーデニングを心の癒しと捉え、
週末を過ごすハイグローヴの館をブランド名にした、
オーガニックティーを始めとした食品や雑貨販売の仕事を持っている。

それはまさに自然崇拝のスコットランド人の、
ケルト・スピリッツの伝承、そのものではないかと思う。

生まれ持ったものと、環境が育てた運命を感じる。

「赤毛の赤」と言えば、つい国王になってからの肖像画を連想してしまう。

その時代感をあらわす芸術性だけではなく、
そこには描かれる本人の意向や了解が入り込むはずだ。

なぜ赤なのか。

「失われた経済成長」として、貧しいものほど影響を受ける現在、
EU離脱の影響は計り知れないマイナスのようにも見え、
過去のスコットランド独立機運、EUへのUターン回帰の話題、
現在G20で最低の成長率とされる、偉大なるグレートブリテンの君主は、
お辛い立場に追い込まれていることと思う。

ロンドン市内にあるシティ・オブ・ロンドンはイギリスの歴史より古く、
独自の自治体として、国王すらシティの市長の許可がないと、
足を踏み入れることができない高度な自治を保っている。

イギリス議会にも、シティの議員の派遣をされているほどなのに、
シティはバチカンのような独立国ではないことは特殊だ。

つまり「赤」というと、どうしても「赤い盾」を意味する、
ロスチャイルド家を連想してしまう。

この名前は日本銀行に関係していることでも知られている。

単純思考でいえば、自分が赤の盾として表に立っている表明であるとか、
赤の中に飲み込まれているとか、なにかのメッセージを探してしまうのだ。

シティに、自身の金融帝国を築き上げたジェイコブ・ロスチャイルド氏が、
今年の2月に死去したニュースともからめてしまう。

ともあれ、ロシア・ウクライナ間をはじめ、
イスラエル・パレスチナの裏にも見え隠れし、
シリアのイラン公館空爆で、ようやく表に出てきたイギリスと
アメリカの名前を、我々は現在見ている。

イギリスの首相はこのところ短命政権が続いて安定せず、
君主と王太子妃は揃って闘病中。

アメリカは前回の大統領選挙から、南北戦争の様相で、
ありえない老齢での大統領選挙戦を行うところだった。

前々回の選挙では、メディアはヒラリー・クリントン氏を新大統領として
準備していたが、思いがけずドナルド・トランプ氏に敗れた。

今回は暗殺される予定だったのに、ほんの少しの頭の傾きで、
用意していた記事がボツになったことさえ、あり得なくはないのだ。

いろんな思惑が渦巻いている現実世界だ。

ハリス氏の持ち上げ記事も増えてきたので、
11月の選挙戦までどうなるか分からない。

分からないが、インド系の母、ジャマイカ出身の父、女性であることなど、マイノリティの個性だけで判断してはいけないと思う。

29歳の時に、カリフォルニア州議会議長であり、
サンフランシスコ市長である60歳のブラウン氏と不倫関係にあった、
極めて上昇志向の強い女性だ。

聖書は「盗むな」「不倫するな」と教えている。

聖書に手を当てて、大統領就任式を終える資格がある方だろうか。

また日本人2人を死亡、1人を負傷させた事故を起こした、
アメリカ軍大尉を釈放させ、本国に移送したことに関与したという、
ニューヨークタイムズのバイデン大統領の記事がある。

CNNのアンカーは「素晴らしいニュースだ」と語っている。

バイデンを介護していたハリス氏が関わっていないことは考えられない。

彼らにとって、日本人の命など重要ではないのだ。

強い運を持ち、強靭な精神を持つトランプ氏であっても、
しょせん「アメリカ・ファースト」であり、
「ニッポン・ファースト」ではないという当たり前の事実に、
もっと多くの人が目を向けるべきではないだろうか。

花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡