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毒と薬
興味深いことに、大抵の薬は毒から生まれる。
毒を解毒できるのは、毒だけだ。
毒っていうのは薬でもあるんだ。
たいていの解決策は、自分が抱えている痛みにある。
それってすごいことだよね。
イギリスのバンド、Coldplay(コールドプレイ)が好きです。
その曲調や声色には独特の雰囲気があって、過度にポップではなく、過度にクラシックでもなく、適度に行動を掻き立てられ、適度にリラックスをくれます。
アルバムという曲の集合体にも、その構成に意図がありそうな芸術性も良いです。
音楽も映画でもなんでも、趣味や嗜好品に該当する全ては、その人にとっての「良さ」なので、押し付けるつもりはありませんが、世界的に人気ですし、活躍期間の長さからしても、僕と同じように感じる方は少なくないってことでしょうね。
そのコールドプレイのボーカル、クリス・マーティンのネット記事からの引用が冒頭の一節です。
引用元の記事(この末尾にリンク貼ります)の中にもありますが、クリス・マーティンには宗教家や哲学者の雰囲気があります。
曲やアルバム・ジャケットにもそんな傾向が感じられ、キャッチーな曲調を聞かせるだけではない深みがあるように思います。
引用の文章からは「毒と薬が同じ出自を持つ」という、陰と陽が表裏一体である東洋思想が感じられます。
「人間万事塞翁が馬」や「禍福は糾える縄の如し」のような、物事の善悪、良いことと悪いことなど相反する事象は、すなわちほぼ同一で紙一重の関係を持つと、このnoteに記してきました。
今回の記事からもそんな真理が感じられます。
上手く物事が進まない、思ったような賛成が得られない、イレギュラーな出来事ばかりが起きる…そんな「痛み」は尽きぬのが人生ですが、その解決策は「痛み」そのものにあるのかもしれません。
そんな風に考えることは、自分を救う一つの方法だと思うのです。
もとの記事を超えるものを僕には書けそうにないので、こういう話がお好きならこちらをどうぞ↓