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一寸の虫にも五分の魂 の考察

一寸の虫にも五分の魂というのは、なんと体の半分が魂なのである。
気合い十分なのだ。

有川浩(ひろ)さん著作の「フリーター、家を買う」の巻末の解説で、作家の重松清さんが書かれていた一節と思われます。
2012年の僕がこれをメモしていました。
ちょっと検索してみました。
寸(すん)とは長さ、分(ぶ)とは重さを示す昔の単位です。
1寸・・・3.03cm
5分・・・1.875g (※1分・・・0.375g)

「一寸の虫にも五分の魂」とは、
約3センチのボディに、約2gの魂が載っているってことですね。
ちょっとイメージしにくい気がするので、身近なもので考えみます。
1円玉はアルミ製で、そのサイズは次の通り。
直径・・・2cm
重さ・・・1g

「一寸の虫」は、1円玉が1個と半分の長さですね。
「五分の魂」は、1円玉が2個くらいの重さになります。
これくらいのサイズ感の虫を手に取ることのなかなか無い生活をしていますが、命を終えたセミの身体を拾い、サイズに似合わない軽さを感じた経験はあります。
身体の重さの半分を魂が占める、なーんてこともあるのな?

「魂」なるものが、自分という身体をコントロールしている存在と考えるならば、その重み・重要度が全体の半分を占める、というのもしっくり来る気がします。
ちなみに人体を司る機関である脳ですが、その重さは体重の約2%だそうです。
僕の場合、「70kgの人にも1.4kgの脳」です。
脳すなわち魂ではないでしょうし、
 脳の重さ > 魂の重さ
なのは間違いないでしょう。
一寸の虫の五分の魂より、なんだか気合が軽い気がします。
気のせいかな?

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