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#46 繊細さを誤まった盾の使い方にしないようにしたいという自戒です。

ふと思った事そのまま書くね。
でもそれってなんかnoteっぽくて良いよね。


早速だけど、

いつの頃からか繊細さんと言う言葉をよく耳にするようになった。

「繊細さん」は、HSP(Highly Sensitive Person)の通称で、生まれつき感受性が強く敏感な気質を持った人を指します。HSPは、心理学者のエレイン・N・アーロン氏によって1996年に提唱され、医学的な用語ではないため病名や診断名とは異なります。

HSPと言うのは病気ではなく、統計的には人口の15〜20%が該当する特性のようでどこかで診断とかをしてもらった訳では無いけど体感的にはわたしも当てはまるタイプだろうなぁと思っているし、思っていた。

なんで現在形と過去形なのかと言うと、HSPである事を自覚する事は生きていく上で非常に大事な事だと思う。だって嫌だって思ったって勝手にすごく色んなことが気になっちゃう性質なんだから、全部受け止めてたら疲れちゃうでしょ。だから自覚した上で自分の心が疲弊し過ぎない塩梅を見極めたり、疲れてしまった時はどうすれば自分の心が元気を取り戻すのかの対策は考えておかないといけない。

それは必要な事だと思うけど、自分がHSPだと自ら言うのはもうやめようと思ったんだよね。

そんな常日頃から口に出してはいなかったと思うけど時々は言ってた気がするしSNSにだって HSPのこと書いた事あると思う。

でもそれって相手に気を遣わせるだけなのでは?
と思った。

HSPだから、繊細さんだからって言うのを盾にしてしまうと言ってもらえるではずだったであろう大切な言葉とかも取りこぼしてしまっているのでは?と思った。

わけのわからない、大義名分のような、あなたの為を思って的なのは聞かなくて良いと思うけどそうじゃなくてさ。

この人傷付きやすいからなぁと言う認識を他者から受けることは時には自分を守る盾にもなるけど、長い目で見れば実は勿体無いことのような気がする。

なにせ、何がどうハラスメントだと言われるかわからないような時代だから下手に人を叱ったり出来ない。

加えて歳を重ねていくほど尚更、人から叱ってもらうことは無くなっていく。

そうすると叱られないって言うのはその瞬間は怒られずに済んでいいのかもしれないけど、長い目で見た時に非常に損失なのではと思った。

叱られるって書くとなんだか限定的になっちゃうか。

んと、出来ればさ、人のことを傷付けたくなんかないじゃん?わたしは傷付けたくないんだよね。

だけどあまりにもそれを言ってはいなくても、感じさせてしまうと相手は気を使うから最初は言ってくれてたかもしれないけど、次第に優しめの言葉しか言ってくれなくなってしまうと思うんだよね。それが相手が優しい人であればあるほど。

それって結局自分のためになるのかな?
ってわたしは思ったんだよね。

そりゃ怒られないで済むなら怒られない方がいいし褒められた方が嬉しいに決まってる。

でも、成長したいなら都合の良いことばかり言ってくれる人じゃなくて、良い事も悪い事も、耳も心も脳みそにもグサっとくるような事を言ってくれる人はそばに居た方がいいと思った。

これは自分が鬱になって人生の中で1番落ち込んでいた半年間を乗り越えたわたしが、わたしにだから言えること。わたしの気付きとして自分のために書いていることであって、間違っても人にはみんなもこうあるべきみたいなこと言わないよ。

HSPである人にHSPだと名乗るなと言っている訳でも、HSPと言う特性そのものを否定している訳でもないからね。どうか、行間を読んでいただきたい。読めないような文章の書き方していたらごめんなさい、ご指摘ください。


この事を考えていた時に頭に浮かんだのは、星野源さんのエッセイいのちの車窓からのP.96「人見知り」です。

HSPのことを考えてたら源さんのエッセイを思い出して、HSPも人見知りも同じ解釈かもなぁと思った。

ある日、ラジオ番組のゲストに出たとき「人見知りなんです」と自分のことを説明していることに、ふと恥ずかしさを覚えた。それがさも病気かのように、どうしようもないことのように語っている自分に少し苛立ちを感じた。

それまで、相手に好かれたい、嫌われたくないという想いが強すぎて、コミュニケーションを取ることを放棄していた。コミュニケーションに失敗し、そこで人間関係を学び、成長する努力を怠っていた。

それを相手に「人見知りで」とさも被害者のように言うのは「自分はコミュニケーションを取る努力をしない人間なので、そちらで気を使ってください」と恐ろしく恥ずかしい宣言していることと同じだと思った。

いのちの車窓から P.96「人見知り」より


ちなみにわたしは人見知りだと言うことは散々言ってきた。わたし人見知りだからとかなんとか。死ぬ程言ってきた。恥ずかしい。

思い出したからせっかくだからと思い本棚から取ってきて読み返してみたけど改めてぐさぐさと刺さる。

だからわたしは今日を機に、自分がHSPであることと、人見知りである事は受け止めて否定はしないけど口にはしないでおこうと決めた。

ちゃんと人とコミュニケーション取りたいので。

それらを誤まった盾としては、
使いたくないなと思ったので。

その上で最近めちゃくちゃ大事だと思っているのは、人間関係はもっとドライで良いと言う事。

ドライって言うのは冷たいことじゃない、優しくないことじゃない。感謝しないことじゃない、大切だと想っていないってことじゃない。ただ、必要以上に踏み込まない事、踏み入らせない事。

むしろ優しい人こそドライなのでは?
と最近は思う。

そのことはまたいつか。

数年前から、
人見知りだと思うことをやめた。
心の扉は、常に
鍵を開けておくようにした。

星野源『いのちの車窓から』 ーより引用

わたしもこれから源さん見習おうっと😊

それではまた🌷

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あーやん
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