屈折率

視線 鋭角に入射してプリズム
君と僕の世界の外で 虹が掛かった

屈折する青に 弦月
自分の筆跡に 後ろ指をさされて泣いた
密接する黒に 斜陽
校舎の廊下で 影だけが背を伸ばす

君に追い付くまで あと何時間なの

色違いの服を着た夢兎の人形
君が赤で 僕が青
スローモーションは再上映不可能だから
目を閉じないで
プリーツのとれた スカートの裾が揺れる

いつまでも この傷は醜く 息をする度に痛んで
いつか僕らは 作った思い出を忘れて
制服の袖は 6.1インチの画面を拭く

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