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望遠レンズ・超望遠レンズについて

一眼レフやミラーレス一眼などで標準レンズや標準ズームレンズを使っているとき、「遠くに何かがいる!」と思ったら

このレンズじゃそこまで届かないよ・・・

と思ったことはありますでしょうか?

そこで必要になってくるのが下図のような「望遠レンズ」「超望遠レンズ」です。

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今回は「望遠レンズ」「超望遠レンズ」について説明して行きましょう!


「望遠レンズ」「超望遠レンズ」の分類

望遠の範囲は先ほど申し上げた通り、基本的に51mm以上となりますが35mm版換算で70mm以上のものが多い為、
・70mmまたは75mm~135mm:中望遠レンズ
・136mm~300mm:望遠レンズ
・301mm以上:超望遠レンズ

に分類されます。
また、望遠や超望遠にはズームレンズと単焦点レンズの2つが存在しますが、ズームレンズより単焦点レンズの方が大型かつ高価なものが多い傾向ですね。大型の超望遠レンズとなると、軽自動車かコンパクトカー1台購入出来るぐらいの価格になる事も🤯

代表的なレンズは以下の通り。

望遠ズームレンズ
・EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
・EF70-200mm F2.8L IS III USM
・EF70-200mm F4L IS II USM
・EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
・AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
・AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
・70-200mm F2.8 DG OS HSM Sports
・SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD

望遠単焦点レンズ
・EF300mm F2.8L IS II USM

超望遠ズームレンズ
・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
・AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
・60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM Sports
・150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports
・APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG
・SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2

超望遠単焦点レンズ
・EF400mm F2.8L IS III USM
・EF600mm F4L IS III USM
・AF-S NIKKOR 800mm F/5.6E FL ED VR

それでは私が所持している望遠ズームレンズから一部ご紹介。

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こちらはEFマウントでフルサイズ機対応の「EF70-200mm F2.8L IS III USM」。広角端が70mm、望遠端が200mmと中望遠~望遠を賄えるレンズとなっています。
このレンズの特徴は全域F2.8通しであること。夜間でもシャッタースピードを速くすることが出来ます。LレンズかつF2.8通しなので価格は25万円超とお高め。

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もう1つはシグマ製の「60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM Sports」
広角端60mmから望遠端600mmを賄うことが出来る超望遠の高倍率ズームレンズ。価格は17万円~20万円台と上で紹介したレンズより安めですが、重さが約2.7kgあるので手持ちは若干きつい。


望遠レンズ・超望遠レンズの活用法

望遠レンズ・超望遠レンズの活用法と言えば・・・。

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まず「遠くのものを大きく映す」事でしょうか。

望遠レンズの基本中の基本ですね。
私は鉄道撮影がメインなので標準レンズより望遠レンズを多用します。それでも届かない場合は超望遠やテレコンを間に取り付けて撮影することがあります。
「遠くのものを大きく映す」と言えば、航空機撮影でも利用することが多いのではないでしょうか。マニアレベルともなれば超望遠を持ってくることもあるようで😅
(EOS Kiss M + EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMで撮影)

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2つ目が「切り取り効果」
望遠レンズは画角が狭いため、一部分を切り取ってメインとなる被写体を強調させる事が出来る特性を持っています。
例えばこの写真であるならばメインはアゲハチョウと彼岸花になりますよね。そこだけ強調させて後は全てぼかせばメインの被写体がハッキリと解るので背景の整理がしやすくなります。
(EOS 6D Mark II + EF70-200mm F4L IS USMで撮影)

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3つ目が「圧縮効果」
こちらは2019年3月に目黒川沿いで撮影したものですが、何やら人がごった返していますね。
この状態で歩くことは可能でしょうか?
(EOS R + EF70-200mm F2.8L IS III USMで撮影)


答えは「歩けます」
「圧縮効果」は、近景(カメラに近い場所)と遠景(カメラから離れている場所)が重なって見える現象の事を指します。
上の写真はその効果を利用し、あたかも人が多いように見せかけて撮影しました。騙しのトリックにも使えてしまう訳です。

この「圧縮効果」は最近、朝日新聞の報道カメラマンが品川駅における混雑撮影の演出がバレた事により、ネット上でちょっとした騒ぎに発展しました。詳しくは下記リンクから。


望遠レンズ・超望遠レンズはどれがおすすめ?

広角レンズ・標準レンズ同様、望遠レンズを購入する方にとって気になるのは「おすすめなのは何か?」と言う事。
3つの目的に分けてご紹介します。

初めて扱う方向け
初心者が望遠レンズを扱う場合、いきなり重いレンズだと相当きついです😅
まずは「ダブルズームキット」に付属してくる望遠レンズや軽い望遠レンズを購入し、利用してみましょう。
軽いタイプの望遠レンズには単焦点レンズも存在しますが、ややお高めなので必然的にズームレンズになってくると思います。
フルサイズであれば70mm~300mmのもの、APS-Cであれば55mm~300mmの範囲、マイクロフォーサーズなら35mmまたは45mm~200mm程度が良いでしょう。

ステップアップしたい方向け
望遠レンズになれてきたらステップアップとして超望遠レンズに挑戦してみましょう。
フルサイズ機とAPS-C機であれば100~400mm程度(APS-C:160~640mm)のものが良いでしょう。超望遠レンズとなると重さが増してきますので、手ブレには十分ご注意ください。
なお、600mm程度になるとレンズが大型になり更に重さが増してきます。

画質に拘りたい方向け
画質に拘りたいなら高級レンズの一択にするか、本体をフルサイズ機にするかの選択になってきます。
もっと拘りたいならサンニッパ(300mm F2.8)やヨンニッパ(400mm F2.8)を狙って良いかも? ただし、レンズが大きいため収納する箱も必然的に大きくなります。更に価格もかなり高くなるのでお金に余裕のある方は是非購入してみては?


「テレコンバーター」ってどうなの?

望遠レンズや超望遠レンズになると、焦点距離を稼ぐためのレンズをカメラ本体の間に入れて撮影することがあります。
この焦点距離を稼ぐためのレンズを「テレコンバーター」と言います。

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一般的には「テレコン」と省略して言う場合が多く、発売している会社によって商品名が異なったりします。

キヤノン:「エクステンダー」
ケンコー・トキナー:「テレプラス」

日本のメーカーのテレコンバーターは「1.4倍」「2倍」のものが発売されており、取り付けると1.4倍の場合は1段、2倍の場合は2段絞り値が大きくなります。

例:EF70-200mm F2.8L IS III USMにテレコンバーターを取り付けた場合
1.4倍→焦点距離:90~280mm、絞り値:F4
2倍→焦点距離:140~400mm、絞り値:F5.6

テレコンバーターを利用して撮影したものがこちらになります。

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こちらはEOS R6にシグマの60-600mmと2倍のテレコンバーターを取り付けて満月を撮影したものです。(焦点距離:1200mm)
ただでさえ重いレンズなのにテレコンを取り付けている訳ですから、更に重くなります😅😅😅

画質については若干落ちますが、気にする程度のものではありません。
気になる場合はもう少しお金を出してお高い超望遠を買いましょう(笑)


望遠レンズ・超望遠レンズが「バズーカ」と呼ばれる理由

望遠レンズ・超望遠レンズは良く「バズーカ」「バズーカレンズ」とも呼ばれたりしますが、何故そう言う呼び名になっているのか?

それはこの写真を見れば解ります。

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「レンズが長めになっているから」「レンズ口径が大きい」と言う理由になります。
(その他の理由もあるかと思います)

望遠・超望遠が「バズーカ」と呼ばれる事が浸透したきっかけは、恐らく北海道テレビ(HTB)にて放送された「水曜どうでしょう」にあると思われます。
この番組で望遠や超望遠レンズが使用された企画は2つで、1つが「onちゃんカレンダー撮影」、もう1つが「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」にて登場しました。

「onちゃんカレンダー撮影」では当時HTBの男性アナウンサーが私物として所持していたものを借用(キヤノンのEF70-200mm F2.8L USM、EF400mm F2.8L IS USM?)、「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」ではアサヒペンタックス製と思われる600mm単焦点(SMC Takumar 6x7 600mm F4?)が使用されていました。

参考として以下のリンクを掲載します。

この番組で「バズーカ」と言う単語が使われていなかったら、恐らく今頃「望遠レンズ・超望遠レンズ」で通っていたのでしょうかね。

ちなみに、シグマの100-400mmのレンズにおいてはキャッチコピーに「ライト・バズーカ」を用いています。
超望遠レンズのキャッチコピーに「バズーカ」を使用して販売しているのは今のところシグマだけでしょう。


最後に

「望遠レンズ・超望遠レンズ」は、広角・標準とはまた異なり非常に特徴が多いレンズと言えます。また、レンズによって重かったり軽かったり等、大きさによって左右されるレンズと言えます。
「遠くのものを大きく写す」「切り取る」「圧縮効果」と言う特性を掴めば、望遠レンズ・超望遠レンズは面白いレンズに変わります。
是非皆さんも「望遠レンズ・超望遠レンズ」を使ってみてください。

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