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ベーシックなものをもつ強さ

ある日YouTubeでおすすめされた動画に衝撃を受けた。
そこに映っていたのは、今よりもずっと若い時代の矢沢永吉さんだった。

正直世代ではないから、1、2曲聞いたことがある曲がある程度だ。
僕の父親より上の世代からは知らない人がいないほど有名で、もはや生きる伝説であるそうだ。

彼は動画の中で、下記のようなことを話していた。

僕、金が欲しいのよ 金をダッと欲しいわけ
この金が欲しいっていうのは何が欲しいんだと思います?
札って限度があるんだよ 朝昼晩の3食ってもう決まってるわけ
それでも金が欲しいと矢沢は言ってる 本人もそう思ってる

安心感が欲しいんですよ。安心感と、ちゃんと底辺さえ自分がベーシックなものを持っていれば自分の魂を売ることもない
わかりますか?この業界にいてですよ?

だから本当に自分が感じたものと自分が出したいものと良いと思うものを絶対その時に思いっきり汗をかいて出したい
それを徹底的にするためにはね底辺を固めなきゃいかんのですよ

それで僕は金が欲しいと言ったわけですよ

金がないとしたくない仕事もしないといけなくなるわけですよ
自分の信念を曲げてまでやらなきゃいけない仕事もあるでしょう
そういうアーティストはあまりにも可哀想だ

だから僕は1日でも早く金を儲けようと思った自分をまとめるために 底辺を作るために

前回のnoteでもまとめた通り、僕は「正しいことを正しくやる」ことを無意識的に続けて事業をしてきた。とはいっても色んな仕事を断るのは心苦しい気持ちが常に強かった。

自分が必要とされているのに、相手にNOを言わなければならないし、
商売人としてお金が発生することを無下に断ることが、自分の器が小さいから起きてしまっているんじゃないかと思い悩んだ。

でもこの動画にたまたま出会ったとき、文字通り頭を殴られたような衝撃を受けた。お金を稼ぐ目的がそういった信念を曲げてやらなければならない仕事をやらなくてすむからだと、僕が生きてきた年数以上も音楽の第一線を走ってきた人が言っていたからだ。

これだけの人も同じようなことで悩み、そして自分の道を言語化していた。
この動画を見てから、僕は自分がぼんやり信じてきた道に街頭が灯った気がした。身勝手な言い方だが、自分は間違っていなかったと思えた。

他者に自己評価を依存するつもりは毛頭ないが、背中を強く押してもらった。Exstanはベーシックなものを現状持ちつつある。だからこそ会社の底辺はどこなのか。そもそも底辺とはなんなのかを考えたいと思った。

僕が思うExstanの底辺は、どうにかしたいと思える会社を責任もってどうにかすることにある。この底辺を揺るがさずに、1社でも多くの会社にとって必要な存在になりたい。


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