普通のテレビを持たないわたしのスポーツ観戦の最適解
本格的に野球を見始めて今年で16年目になった。本格的にと言っても、セイバーメトリクスで分析する人でもないし、球場に通い詰める人でもないし、わかっていないルールもあるし、リプレイや有識者の解説がなければ何が起きていたのかわからないことも多々ある。ここでは”一般的なルールを把握した上でスポーツ観戦を楽しむ”を「本格的に」と定義することにした。
プチ捨て活で切られたテレビ
仕事柄、引っ越しが多い。ここ2年連続だ。当然超繁忙期の年度末で、引っ越しのコストのためには荷の少なさは死活問題となる。
そんなときに知ったのが「捨て活」で、もともとあまり活用されていなかったテレビはいの一番に切り捨てられた(実際は友人に譲った)。
友人とのルームシェアを経た今回の再一人暮らし、当然テレビは準備しなかった。
しかし、ルームシェア時代はよく一緒にテレビで野球を見ていたのに、共通の会話ネタがなくなってしまっては寂しいものだ。一緒に野球を見に行くこともあったので、ついていけなかったらマズい。
そこで、自宅で野球を見る方法をいろいろ考えた。まだ試行錯誤中だが、この手の情報があまり見つけられなかったので、参考値として記録しておくことにした。
スタート時点の手持ちデバイス
スマホ2台
タブレット(破損)
観戦対象
プロ野球公式戦
友人は広島ファンだし、観戦に行くならオリックスバファローズなので、その2チームはカバーしておく必要がある高校野球
都市対抗野球/日本選手権
もともとアマチュア野球のほうをよく見る人間なので。本当は二次予選など球場に行きたいが、なかなか行けていない。せめて本大会のお祭り感だけでも味わいたいと思っている。アメリカンフットボール
実は近年野球よりも見ているのはNFL。絶対に見ないといけない。
現状の結論:TV(チューナー不要)+Fire TV Stick+楽天TV+J-Sports+必要時その他動画サービス
結局最後に「その他動画サービス」がついてしまうあたり、最適解じゃないじゃないかと思ってしまうが、こればかりは状況で変化するので仕方がない。
まずデバイスとして、当初はスマホ画面で見ていたが、画面が小さくて疲れるし、見ている間はほかのスマホ作業ができない。タブレットを引っ張り出してみたが壊れていて使い物にならなかった。
やはりスポーツ観戦にはそれなりの画面が必要だ。
最初はモニターを検討したが、結局Android TVを購入した(Fire TVと間違えていた)。しばらくは地上波には用はなかったのでテレビ線は買わなかった。
搭載されていたアプリが不十分だったので、Fire TV Stickを購入した。結果、大正解だったと言える。画質の粗さなどは全くなく(もちろん立ち上がり時に一時的に粗くなるがそれはPCでも同じ)スポーツに限らず他の動画コンテンツを見ても十分すぎる映像だった。今までスマホのYouTubeでみていたMVなどはなぜもっと早くテレビに映さなかったのか後悔した。
動画サービスで試したものは、J-Sports for amazon prime、DAZN、スカパー!プロ野球セット、Abema、Paravi、楽天TVとなる。あとはStickに入っていたsilkブラウザが非常に有用だった。ブラウザがあれば、アプリが対応していなくてもスマホで見られる動画は基本的にすべて見られるから。
動画サービスの感想
J-Sports for amazon prime
もともとAmazonプライム会員だったので最初に契約した。広島カープの主催試合はカバーできるが、ビジター試合は中日・横浜戦以外見られない。ちなみにプライム会員を通して契約するよりも普通に契約するほうが割安。2000円/月ぐらい。DAZN
逆に広島以外の11球団の主催試合をすべて見られる。こちらと上記を組み合わせれば12球団網羅可能だが、合計で月額5000円近くになってしまう。単独で3000円/月ぐらいするのに広告が多くてウンザリした。スカパー!プロ野球セット
スカパーのスポーツ系チャンネルが網羅されていて上2つを合わせるよりは割安となる。正直、スカパーに契約したいがために必要ないチューナーつきのTVを購入した。B-CAS番号がないと契約できないと一蹴されたため。
プロ野球観戦に関しては非常に快適。アプリもあるので、ドライブ中でもラジオ代わりに流しておけた。電池とデータ量はかなり喰われたが。
しかし残念なことに、あくまで「テレビ」向けのサービスであるということ。「スカパー番組配信」のアプリで使用していたが、契約チャンネルの全ての番組が配信されるわけではない。J-Sportsも契約チャンネルのひとつだが、そちらで中継されていたはずの全日本大学野球選手権は配信されなかった。最終的にU-18大学日本代表交流試合が放送されなかったのを確認して解約させていただいた。
逆に普通のテレビをお持ちでアンテナをつけられる環境であればスカパー一択である。迷う余地がない。Abema
基本契約料が無料なのが最大の魅力。プロ野球オールスターゲームを見たかったので繋いだが非常に快適だった。オリジナル番組も見た。今後も機会があれば利用すると思う。Paravi
上記のU-18が見たかったので契約した。月額料金が低価格で良心的。横浜の主催試合はすべて放送しているようなので、横浜ファンはこちらを基盤にしてもいいかもしれない。楽天TV
さてここまで試行錯誤を重ねている間にプロ野球シーズンは佳境になってしまった。優先順位をパ・リーグに定め、楽天モバイルの特典で契約でき、かつFire TV Stickにアプリがあったので利用した。
パ・リーグだけ見るのなら、Yahooプレミアム会員でベースボールLIVEを見るのが最も低コスト(月500円程度)だ。
どのコンテンツを何で見たか
この点が自分で調べていて最も必要だったから記録しておく。
プロ野球については上記で述べた通り。
高校野球はブラウザでバーチャル高校野球につないで観戦した。余談だが、全国大会だけではなく各地の地方大会すら中継が見られる時代だ。「本格的な野球観戦」を高校野球でスタートした身としては、当時を懐かしむとともにいい時代になったなあと感動するばかりである。
都市対抗野球も毎日新聞の特設サイトの中継で見た。日本選手権についてはJ-Sportsも準々決勝以上しか中継がなかったように思うし、近年は忙しくてほとんど見られていないので今年も流れるかもしれない。
さて来年度はどうするか?
ポストシーズンは進出するチームによっても変わるのでまた再検討するとして、来シーズンはひとまず楽天TVとJ-Sportsで開始するような気がする。結局毎日見られるほど暇ではなかったし、ある程度観戦できていればたまに見られない試合はテキストベースでも追いつけるものだ。
おまけ:アメフト観戦はGAME PASS一択
日本で見るなら推しチームがない場合以外はそうなるだろう。
Fire TV Stickを購入する前に一番に確認したのはGAME PASSの対応の有無だ。情報によると、スコアを非表示にできないらしいのでそれが一番の不安。
ちなみに昨年まではPCでGAME PASSを開いてHDMIケーブルでテレビにつないでいた。スコアがデフォルトで表示されてしまうので見ないように操作したり、観戦中も他試合の結果が字幕のように流れてくるのでテレビにマステを貼って目隠ししたりした。結構な苦労なのでこれは改善してほしい。
NCAA開幕戦の広告をしていたので日テレG+のNFL Goも契約した。たまに日本語解説の試合も見ないと、さすがに現在の英語能力では実況を全く理解できないので。近藤さん訳のThe Game Dayが見られるなら1シーズン3000円は安い。
Take home messege ”Fire TV Stickは買い”
スポーツ観戦に限らず、あらゆる(思っていたよりもずっとあらゆる)動画コンテンツを楽しめる。同様のデバイスはChromecastなどいろいろあるが、Amazonユーザーなら間違いなくFire TV Stickでよい。
当初はキャスト機能を使ってみたこともあったが、Silkブラウザがあるのでそちらでよい。入力は面倒だが、使うサイトは決まっているので。
テレビ線も買っていない。わざわざ地上波に見たいコンテンツはないし、気になるものはTVerとか、何かしら見る方法はありそうだったので。
今度の連休のお出かけにはFire TV Stickを持って行ってホテルでもアメフトを見ようかと思っている。ちょうど開幕だしね。
ポストシーズンになったので続きを書いた
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