仕事と介護をバランスよくやるためのマインド
最近、ケアマネをしていて思うことは、両親の介護をするために、子供の時間が犠牲になっていると感じることが、増えてきました。
昔は、女性が結婚すれば、夫の両親と一緒に住んだり、2世帯で住んだりと、同居が当たり前でした。
女性は結婚しても専業主婦になるのが普通だったので、子育てが終われば、夫の両親の面倒をみるというのが一般的だったのかもしれません。
しかし、今は共働きは当たり前ですし、結婚すれば両親と同居する家族も減ってきています。
また、親や姑、お舅が介護になったから、娘や嫁が仕事を離職するかと言えば、そう簡単にはできないと思います。
理由は自分の生活があるからです。
それでも、親や義理両親が遠距離であれば
・食事は取れているのか?
・病気やケガはないか?
など心配で、親の近くに住んだ方がいいのか?
仕事は正社員からパートの方がいいのか?など親のことを心配したことで、子供の心身のバランスを崩してしまうこともあるそうです。
本来、良い介護とは、親子関係が良好で、親も最期まで幸せで過ごせる環境が持続できることが理想ではありますが、
子供の人生もあるのだから、遠距離でも親の介護ができるためにも上手くいくコツをご紹介したいと思います。
①介護に完璧を求めない
完璧な子供ほど、お風呂は必ず毎日入る。部屋は綺麗でなければいけない。食事は3食食べなければいけない。と正解にしています。
「お風呂に3日も入っていない!」
「しっかり栄養を取らないといけない!」
どうにかしなければいけない!と
思う方もいますが、極論、死ぬわけではない。と少し心を広く考えて、暮らせているのであれば大丈夫~の気持ちが大切です。
②なんでもやってあげようと思わない。
介護認定は受けていないけど、親が上手く立ち上がれなくなってきた。
ベッドから起き上がることが難しくなってきた。
自宅で転倒をしてしまい、立ち上がらせ方が分からない。
しかし、まだ元気だし、これくらいで相談するのはどうなんだろう。と
悩んでいるよりも、包括支援センターなどに相談することは大切です。
話しをするだけでも、頼めることところがあるんだ、と前向きな気持ちになりますし、専門的なアドバイスも頂けるので、家族で何でもやろうとせずに相談をしてみてください。
③親が離れているから、あれこれ言ってしまう
親と離れているからこそ、不安になります。だからこそ、本当は親ができることまでに制限をかけて、ヘルパーさんが掃除をしたり、調理をしたりすることで、本人の自立を制限してしまうことがあります。
私の利用者さんも、娘さんと一緒に暮らしはじめ、今まで出来ていた、洗濯干し、たたみ、簡単な調理も全て娘さんがやってしまい
今では一人で何もできなくなりました。しまいには、娘さんが家にいることで、甘えが出てしまい、デイサービスも拒否をしてしまい、終了してしまったケースがあります。
まずは、親に制限を全てかけるのではなく、どこまでは本人ができるのか?どんな状態なのか?専門に見てもらうことが良いです。
介護認定を受けていなければ、包括支援センターに相談をする。
要介護の認定が下りているならば、ケアマネに相談をすることをおすすめします。
遠距離の介護だからこそ、あえて「しない」にフォーカスをしてみてください^^
2010年以降、介護離職は10万人前後を推移し、介護離職が進んでいます。2017年に1月に育児・介護休業法が改正され、仕事と介護の両立を可能とするための制度はできています。
制度を上手く活用しながら、自分の人生は明るく、幸せであるようにしていきたいと思ったことです。
読んでいただきありがとうございます。