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Sentinelsのパール(ATK)

 こんにちは、A2です。今回はSEN City Classicで勝率100%を記録したSentinels(以下SEN)のパールATKについて解説していきます。

3戦3勝

 なぜATKだけかと言うと、ATK勝率が72%(DEFは47%)と驚異の勝率を叩き出していたからです。では、ご覧ください。


構成

 SEN City Classicに出場していたEvil GeniusesとCloud9はどちらもフェイドではなくソーヴァを採用した2イニシ構成でした。

 しかし、SENはソーヴァではなくファイドを採用しています。ソーヴァと比較した際のフェイドの強みとは何でしょうか。
 一つ目はドローン系スキルの多さです。ソーヴァはオウルドローンを1個しか持っていないのに対し、フェイドはプラウラーを2個持っています。索敵スキルを多少雑に切っても、ある程度のリカバリーが効いたり、クリアできるエリアが一個多くなるのが一つ目の強みだと思います。
 二つ目は狭いところで真価を発揮する点です。パールはマップの構造上、Bメイン以外は比較的狭い場所が多いマップです。

 Aメイン、Aアート、中央ドアをクリアするのには、プラウラーが1個あれば十分なほどの狭さをしているため、こういった場所ではオウルドローンよりプラウラーの方が真価を発揮できます。
 三つ目はテンポを落とさない点です。ソーヴァはリコンを撃つためにチャージが必要だったり、ドローンを操作している間は、ソーヴァ自身は動くことができないため、味方のエントリーに体でカバーすることができません。それと比較して、フェイドのホウントはチャージなどがなく、ワンクリックで投げることができますし、プラウラーを操作中もフェイドは動くことができます。今のメタであるネオンのテンポに追いつくためには、ソーヴァではなくフェイドの方がテンポを落とさずプレイすることができます。

 では、ソーヴァと比較した際のフェイドの弱みは何でしょうか。
 一つ目はオペレーターをケアしにくい点です。先ほど述べた通り、パールはAメイン、Aアート、中央ドアは狭くプラウラーで索敵ができます。しかし、Bメインのオペは、遠いアングルで置かれていた場合、どうしたってプラウラーでクリアすることはできません。ですが、オウルドローンであれば遠くまで視界を確保できるため、オペレーターケアが簡単にできます。
 二つ目はロックダウンを壊せない点です。フェイドのULT、ナイトフォールも強力ではありますが、ロックダウンが猛威を振るうパールにおいて、キルジョイのULTが壊せないというのは、致命的かもしれません。

ロックダウンの範囲

 三つ目はワイヤーを壊せない点です。今、そしてこれからのパールにおいて、どれほどサイファーが採用されるかは分かりませんが、ネオンの対策として一定数は出てくることが予想されます。その際、プラウラーだけでは切れないワイヤーも使われることと思います(低い、もしくは高いワイヤーなど)。ショックボルトであれば高さ関係なくワイヤーを切れるため、ネオンの進行をサポートすることができます。

 以上を踏まえた上で、フェイドの強みを活かし、弱みを消すようなSentinelsの戦い方について解説していきます。

開幕のエリア取り

 SENは開幕Aメインを主に取っていました。

3戦の開幕takeエリア
※同時に取っている場合もあるので合計ラウンドと合わないことも

 開幕Aは24/33、約73%のラウンドで開幕Atakeを行っています。
その理由としては、パールのAメインの構造にあります。

ATKがAメインに入れるスキルの例

 ATKは回収スモークやスライディングを使って箱裏に入り2射線を組めたり、ホウント、ナイフ、フラッシュなどを使ってAメインを取ることができます。プラウラーでの索敵がしやすいのも好印象です。
 もちろん、DEFもこれらのスキルを入れてAメインを取ることはできるのですが、その際に少なくとも3人以上の人員を割く必要があります。マップが横に広いパールでは、少しでも偏った配置を取っていることがバレると、そのほかのエリアを突かれてしまうマップなので、DEFがAメインに人数を割くのは多少のリスクがあります。
 また、DEFはワンウェイスモークを炊ける場所もないため、Aメインを取ったところで、キープすることが難しいです。
 以上の理由から、ATKが安全に取れるエリアとしてAメインを開幕に取っていたのだと思います(スキルだけ入れて体は行かないラウンドもあったが、DEF視点だとAメインを取られていると錯覚する)。

 では、Bメインを全く触らなかったかと言うと、そうではありません。例えばアンチエコでは11ラウンド中8回、最終B攻めを行なっています。これは、武器差を活かすため、ロングレンジで勝負できるからだと容易に想像できます。しかし、アンチエコ以外でもBを攻める場合があります。それは、ロックダウンを持っている場合です。先ほども述べたように、パールのロックダウンは非常に強力で、サイトの敵を退かすことができます。さらに、Bは設置後、ロングに引いてグラヴィティウェルやナノスワーム、フラグ/メントでの解除遅延を狙うことができ、設置すれば一気にATK有利になるサイトです。そんな設置を手助けするULTとしてロックダウンがあるラウンドはBに行っていました。

オペレーターのケア

 しかし、B攻めを行うということは、フェイドでは難しいオペレーターのケアをしなければならないということ。SENはどうやってオペレーターをケアしていたのでしょうか。
一つ目はナイフを入れることで、ジェットの場所を索敵していました。

KAY/Oがこの位置から
この位置にナイフを投げる

これで、前目のアングルでのオペレーターをケアすることができます。

 二つ目は、B挟みを行うことです。
そのためには、開幕置かれているオペレーターを退かす必要があるため、回収スモーク+フラッシュでケアをします。

 パールのBメインオペレーターは一回かわせたとしても、別のアングルで置いてワンピックを持ってかれてしまうことがありますが、Bリンクからも射線を通すことでリピークをケア、オペを持っていたジェットはCTへ退くしかありませんでした。

参考動画↓

 三つ目は、中央コネクターへの圧です。フェイドがケアしづらいのは遠いところから置かれているオペレーターです。近いアングルであればプラウラーでケアすることができるため(もちろん他の人に壊されることもありますが)、中央コネクターへプラウラーを流し圧をかけます。

 スモークも炊くことで、Bリンクからの情報を遮断。B側の人間は、オペレーターだけ残してAへローテートという選択ができなくなります。
 相手視点で寄りづらくなっている時に、手薄な(少なくとも3人以下?)Aサイトへ攻めることでラウンド取得を重ねていました。

ワイヤーのケア

では、フェイド構成もう一つの弱点、ワイヤーのケアをどうしていたのか。もちろん、完璧にワイヤーケアをできていたと言うわけではありませんが、いくつかの対策を講じていたため、それを紹介します。
 一つ目はナイフを当てることです。特に言うことはありませんが、Bにおいて、サイファーがワイヤーキルを狙えるポジションはだいぶ限られています。

 上図のようなナイフを使えば、ホール、CT、ヘヴンの抑制ができるため、ナイフを当てることで解決していました。 
 二つ目はそもそもサイファーのいるサイトに行かないことです。サイファーに限らず、パールのセンチネルは比較的Bにいることが多いです。少しだけちょっかいを出して、それこそナイフを当てに行ったりして、サイファーの反応があるようであればそこを回避していたように見えます。
 三つ目はナノスワームで破壊を狙うことです。ワイヤーは低い位置に置いていれば、キルジョイのナノスワームで破壊を狙えます。壁の近くに適当にナノスワームを投げ、起爆することで破壊を狙っていました。

ロックダウンのケア?

 ロックダウンへの対策についても言及したいのですが、今回、対戦相手でキルジョイを採用しているチームはいませんでした。一般的な対策としては挟みを行なって、広いエリアを持った状態かつ、強いロックダウンを使わせないことが挙げられると思いますが、SENならどう対策するのでしょうか。定点フラグメントを覚えていたのかも?

配置

 戦い方についてある程度触れたところで配置について話していきます。
 開幕からB5みたいな配置以外は、ほぼ確実にAメインにホウントかナイフを入れていました。

4-0-1

・フェイド単独でAメイン取得
・Aに釣られている間にB進行
・最初はキルジョイだけが顔を出して、ラークだと思わせることも

BUY 単独行動のフェイドには倒されても良いようにハンドガンを

1-0-4

・Aメインを高めに取りに行く配置
・相手にAメインの印象を植えつけたい
・下図から取捨選択して取りに行く(スターは相手も高めに取りにきたと分かってから置く)

4-0-1

・開幕からBを取りに行くことはほぼないので、あまり使わない
・アンチエコで事故りたくない場合など

3-0-2

・KAY/O、フェイドのスキルでAメインをがっつり取っていると思わせる。
・その後、Bへローテート
・Aに相手の人数を寄せたい、アンチエコなどで

3-0-2(BfakeA)

・最初はいつも通り、フェイドのスキルでAメインを取る
・その後、B側で多めのアクションをかける
・フェイドがスパイクを持っておく
・これもアンチエコなどで

参考動画↓


0-4-1

・ナイフを投げてKAY/Oはミッドに合流
・アストラがAの詰め待ち
・キルジョイのタレットの向きはBプッシュを見れるように

1-1-3

・開幕のAメイン取りを狙いつつも、その後、柔軟に形を変えられる
・Aメインにアンカーを残すことも

0-3-2(Asplit)

・KAY/OがAメインにナイフを投げた後ミッドへ合流
・そのままA挟みを狙う形
・ネオンはファストレーンを使って無理やりアート側のカバーもできる

参考動画↓


0-2-3(Asplit)



・A挟みのもう1パターン
・Aメイン、アートどちらにも有効なホウントとアートへのフラッシュでサポート
・Aメインに人数をかけたA挟みをしたい時に

参考動画↓


アンチリテイク

A

・クロスを組む場合はこのような形で組むことが多かった。

・引き配置では、アートとメインでクロスを組む


・誰かがコネクターを抜けてフラワー、シークレットから裏をとることも

B


・Bではホールの位置に少なくとも1人は配置していた
・多い時は3人いることも
・遅延スキルが無い人がホールに行って先に戦う


・自信があるならロックダウンでBリンクへ行くのもありかも
・真上フラッシュでサポートももらえそう(?)

+α

 この項目では、今までで紹介しきれなかった情報を雑多に書いていきます。

アストラ

・味変で吸い込みを使うと効果的


・Aメインを取った後、相手のカウンターに対してスキルを返せるように星を置いておく
・Aメインだけに限らず、いろんな場所で

ネオン

・アートにモクが入り、進行しづらくなることも多々あるので、多少無理の効くネオンで挟み込みに行くことも視野

両メイン


・Bメインは取ったとしても、ホールドに使える場所が柱裏しかない
・柱裏もナイフが飛んできたら索敵されやすい
・Bメインは開幕取ったとしても、ホールドしづらいというのも、開幕Bメイン取りを行わない理由


・AメインはBメインに比べ、ホールドできる場所が多い
・ただKAY/Oナイフはクリティカルに刺さるため、注意が必要

あとがき

 いかがだったでしょうか。SENのパールはまだ3試合しか見ることができませんが、今後も様々な手札を見れることを期待しています。
 今年のchampions SoulでもSENはソーヴァ採用が多いサンセットでフェイドを使用しています(その時はSacy選手が使っていました)。きっとSENのコーチ陣やjohnQTがフェイドに対して高い評価を与えているのだと思います。
 今後リーグが始まっていく中で、この構成が多く使われるかはわかりませんが、応用できることも多々あると思うため、ぜひ参考にしてみてください。

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