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おかづが しゃべっとる   覚えとる…?

「えええ~~~っ…!」

夢ではなく

話してる…。

しゃべってる…。


おかづは…話せたんだ…。



嘘ではない…。

イヌは殆ど喋ることがないので、談笑することなどない…。が、こちらが言うことの殆どは理解されている。

これは当たり前で、いくら喋れないドイツ語で「ご飯よ…」「散歩行こうか…」「噛むな~…!」などと話したとしても解るだろう…。

「ラーメンまた高くなったね…」などはおかづ…に関係ないので、分からなくてもいいだろう…?



イヌの情報源は「匂い」の占める割合が多い。人についての情報も当然ながら「匂い」で知る…。



さて…

つい先程の話し…。

あの時「父さんは病気」なのか…?については分からなかった…。「匂い」の訓練など受けてないので詳しく分かるわけがない。

あのコロナの時…「父さんが変な匂い」だと思い「舐めた…」えらく「舐めた…」 

覚えてるか…?

「変や…!」と思ったから「舐めた…」

今度えらく「舐める…」時は早めに…

「気付いてな…」




「……!」

「たしかに…舐められたな…」「そんなに…におったか?」

「でも…」「今そんなこと言われたら…舐められるの…気になるな…」




「……!」

たしかに…「舐め」にくくになるな…。




「やっぱ今まで通りでいこう…」「少し気になるけどな…」



ほな、さっき言ったこと忘れてな…。



「……!」



ま、ええわ…、

「散歩…行こか…」

前と変わりなく散歩に行った…。



散歩から帰った二人は…「舐める…舐められる」の話しすら忘れている…。

思い出すのは「舐められた…」後だろう…。




「そういえば……」






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