広くなければ深くならない
「あなたにとって自分の仕事に関係のない仕事(業種)」とは?
どんな仕事が出てきたでしょうか。
今日は、『遠回りや無関係に思えることが、以外と自分を深くするのでは?』という話です。
ここ数日、雑誌を読んでいて気になる記事がありました。
大石久和さん(全日本建設技術協会会長)のパネルディスカッションでの発言です。
・広いことが深くなるものを生み出すと思っている。
・若い頃はよかったのに、10年たっても成長しないのは幅が足りない。
・何かあると自分に関係ない、知らないというのが一番よくない。
・「私は土木技術者なのだからそのようなことを知らなくていい」という輪郭をはじめから入れるな。
とのこと。さらには、
・「私は土木の公務員技術者として生きていくので夏目漱石を読まない」ではないのです。
・夏目漱石は一体何を言ったのだ、何を悩んだのかということは、私たちに関係があるということなのです。
と、伝えていました。特に若い人達に向けて、広く構えてほしいと。
”土木に夏目漱石なんて関係ないでしょ”かもしれないけど、例えば漱石のように、過去の人が言ったこと、悩んだことの背景や歴史、住んだ街などにふれることで、今みんなが悩んでいる問題の解決に繋がるかもしれない。
土木は経験工学だから、過去の先輩方もそうやって自分を広げ、深くして次の世代に繋いできたんだと思います。
私たちはそれを繋ぐ立場になりますが、人もモノも多様化する中で、個人的には先輩方の築いたものがどこまで求められる社会なのか模索中です。
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事例として
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最近、私の周りでよく聞く言葉があります。
「その仕事はうちの課の仕事じゃない」です。聞く頻度が高すぎて自分の頭の中がマヒしてきてますが…
よくよく聞いてみると、その仕事はうちの課が主担当でする仕事ではないようです。でも、間接的には十分サポート出来る仕事であり、うちの課として違う視点から提案出来ることはたくさんあります。
そもそもひとつの組織としては、関連する課がいろんな視点から議論してそれが住民の方に有利になるならうちの課もどんどん議論すべきだと思いますが…うちの課には関係ないと言うのがうちの課の見解。
時間は有限。他課の仕事を議論する時間があるなら自分の課の仕事をやる。というのが確かに当たり前ですが…”いいものを作りたい”という気持ちだけでは周りを説得できない…
もっと自分を広く深くしていけば解決できるかも。ということで、自分に関係のないものにも注目していきたいと思います。
最後に、
冒頭の質問で思いついた仕事があれば、それは今のあなたの悩みを解決するきっかけになるかもしれません。
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