時間をかけて育てた風景が日常になる
IKEBUKURO LIVING LOOP の裏話 ─第4話─
拝啓
都市を愛する皆様
ここまで1話、2話、3話とお読みいただきありがとうございました。
回を重ねるごとに文章量が増えてしまい、見事にnoteのスキ♡も少なくなってしまいました。4話は反省を踏まえ、2年目、3年目のIKEBUKURO LIVING LOOPをさらっと軽やかに綴ってみようと思います。
どうぞお付き合いください。
まずは1回目から半年後に開催した2年目の様子を。
「え?池袋なのに?」から「そう、これが池袋」に
一番うれしかったのがこの変化。
池袋の新しい一面と受け取っていただけたこと。
ベビーカーを押すお母さんからベンチに座るおじいちゃんまで何人かの方から、自分ごとのようにまちの変化を喜んでいることが漏れ伝わってきたこと。
三年目に大分県竹田市からフェリーに乗り継いで遥々出店しにきてくれたOsteria e Bar RecaDのクワマンが「なんか触れ合うお客さんたちがニコニコしていますね。それでなんとなく雰囲気が伝わってくるというか。食べたらみんな"美味しかったです、ご馳走様"って言ってくれるし。ほかのイベントでそんなに多くの声は聞かないけど、ここはアットホームな雰囲気が流れてるんだなというのを感じました。」と言ってくれて。ああ、なんか変わったなと思いました。
そしてお子さんのいる家族が目に見えて増えました。
偶然通りかかった人ももちろんいるんだけど、なんかわかってて準備して楽しみにきてくれる人が増えたってのが嬉しかった。
そして自分の家のリビングのようにリラックスして楽しんでくれている。
なんか伝わってくるんです。
わずか数年前に消滅可能性都市と言われた豊島区が、子育て世帯が子育てしたい街ランキングで全国でトップになったり、0から14歳の年少人口が実際に増えていたり。子育て世帯に人気の街に変貌しつつある。僕らnestがアドバイザーとして参加しているIKEBUKURO LIVING LOOPの主催団体グリーン大通りエリアマネジメント協議会の報告会などで周辺の百貨店でもあきらかに客層が変わったなんて声があがるとちょっとうれしくなります。
もうひとつの大きな変化。
たっぷり時間をつかってストリートで過ごしてくれる人が増えました。この写真の女性ふたり、空の色がかわる時間までグリーン大通りに座ってくれています。場所を変えて。マップを指差しているところをみるとどこかまちなかをループしてくれたのかもしれません。こういうのが嬉しい。
メッセージが伝わったっていうのかな。
小さなことだけど、二年目、三年目はデザインを担当してくれている小栗直人くんの一言でメインビジュアルのテキストを変えました。
"まちなかで出会う おいしい、楽しい、くつろぎの時間。"
来る人目線でそこで得られる時間の価値をそのまま表現したほうがいい。
一年目の "都市を市民のリビングへ"は、主催者側の気持ちが強すぎて、自分たち目線になってしまっていました。そんなに力を入れて言葉にしなくても、時間をかけて育ててきた風景は、しっかりそこに根付いていて。
まあ、もともと求められていたものなんですよね。
コロナ禍の今年。
どんな風景が目の前に広がるでしょうか。
どんな日常が描かれるでしょうか。
できなくなったこと、形を変えざるを得ないこと、実現するためにハードルが限りなく高くなったこと、たくさんありますが、それでも諦めたくない。
偶然にやってくる必然を。
劇場のような日常を。
そして目に見えない『密』の価値を。
まちを歩いていたら
ストリートに花が売っていて
誰かを思い浮かべて買っていく。
そんなまちであってほしいから。
日常ってのはみんなの心の中から描かれるのかもしれないね。
10/30から11/1までの3日間。
11/20から11/23までの4日間。
池袋で待っています(了)
●IKEBUKURO LIVING LOOP
10月30日〜11月1日、11月20日〜11月23日
詳細、出店申込みはこちら。
http://ikebukuropark.com/livingloop/
▼出店申込み
https://forms.gle/4ww4QcsW94B62zTPA
▼パーフォーマンス申込み
https://forms.gle/2BUw7tSQu9GvDw1W6
応募期限:2020年10月10日(土)
▼ボランティアキャスト(運営スタッフ)お申込み
https://forms.gle/bYEwAtBKpfrXCmDe7
▼実証実験の調査メンバーお申込み
https://forms.gle/vQ7avuXLqPEVK8gRA