自分らしさ
何をするにしても“自分らしさ”が出るものだ。
会話をしても、ただ歩くだけでも。
何かを作る時なんて尚更。
みんなが驚くようなものを作りたい。
みんなが喜んでくれるものを作りたい。
そのためにも、まずは自分の中の固定概念を無くさなければならない。
そうでなくては自由な発想は生まれない。
私は自由な発想の為にも、メモリや定規を使うのをやめた。
線から自由でありたかった。
私の中に初めて自由なものが生まれた。
型にはまったものに逃げていた今までを考えれば大進歩だ。
嬉しかった。優越感だった。
自由な発想を常にし続けている人達がそれを見た。
否定された。
これは自由な発想ではない。
そう否定された。
私は何をしていたんだろう。
やっと自由な発想ができた、とあぐらをかいていたんだろう。
しかしそれは自由な発想ではなかった。
相変わらず型にはまったものだった。
その時気づいた。
私は心が欠けている。ダメ人間だ。
だから、自由な発想をしようとしても出来ないんだ。
どうにか誤魔化して自由な発想を表現しても出来ていないことがバレてしまう。
これこそ私の“自分らしさ”なのだと思った。
型にはまることしか出来ない、それが私らしさなのだ。
しかしそれではいけない。
私はどうしても自由な発想で人々を喜ばせたいのだ。
そのためにも自分を変えなければならない。
欠けた心を取り戻し、ダメ人間を少しでも脱するのだ。
しかし、そのために何をしたらいいのか私は知らない。
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