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夏、7週間と4〜7日目
信介以上にいい人なんていくらでもいるけど、信介がよかったんだ。
真奈美は、すべてを放棄したこの2日間の最後、午前4時に、やっとあの時の感情を言語化できた。
「過去に遊んでた子を、本気で好きになれないのかもしれない」
信介は、目尻、それから目頭の順に涙を落としながら、それでも静かな瞳に、間違いなく真奈美を映して言った。
この言葉はもう何回も聞いていた。その上でも真奈美は、その上でも、最後の指1
ストーリー全部流し見るお前へ
見てないでしょ。
見てたら、見ててもいいか、違うね 見てたらいいなと思って書いてる書いてます私はもうあなたに素直になることはないと思ってましたそれが私の魅力になりうると思っていましたから、でもあなたの中ではいつまで経っても私はどこにも行きませんよね。それはね、本当はそうだから、それが正解だから、正解はひとつしかありません。あなたと私の間にはね。
無題
はじめて雨音が心地よいと思った。
最近はじめて手紙を貰った。大好きなお友達から。
「香純を産んでくれた香純のお父さんとお母さんありがとー!」
そう書いてあった。大好きな友達が、そう書いてくれた。
雨粒がトタン屋根にぶつかる音がする。
粒が大きな雨は、牡丹雨って言うんだよ。
字が合っているかはわからない。
雨音が弱くなってきた。不安になる。
まだ帰らないで。
こちとらはち切れそうなくらい
明日からがんばってね、いよいよだね、楽しみだね
今日は背中を押す言葉を、叩く言葉を、心がほぐされる言葉を、柔らかい笑顔をたくさん貰った。
今日はデビュー前日だ。マッサージのセラピストとしての、ひとり立ち前日。
明日からは1人で、お客様に気持ちいいを、今日までがんばってよかったを、あわよくば、また来たいなをプレゼントする。私に当たったからには眠るより心地よい時間を過ごしてほしい。筋肉がからっぽにな
戻れなくなっちゃった
どうか正夢 君と会えたら
なにから話そう 笑ってほしい
これ大好きな曲なんです 叶うかな 翌朝です。1階から聞こえるおばあちゃんの生活音を聞くだけで開きもしない腫れ上がったまぶたから涙が出そう きのうは結局安い13度のお酒を飲んで、もう無理やり寝ようと思って、睡眠薬を飲んでベッドに入ったはいいけどまたもうどうにもならないくらい泣き出しちゃって眠れなくなったところで慣れないお酒に吐き気がしてきて、そ