『印象は言葉と視聴覚情報のコーディネート!?』 プチっとスタディ vol.74
[キーワードと言い換え]
メラビアンの法則
≒
コミュニケーションにおける情報の重要度が'視覚>聴覚>言語’となることを示した法則
[解説]
あなたも
他人が何かを話している時って、使っている言葉以上に表情やしぐさなどを気にしませんか?
もし優しい言葉を掛けている人の顔が引きつっていたり、
足や手を忙しなく動かしていたら、
「本当は怒っているんじゃないか?」などと考えてしまいますよね。
(どっちなんだか不安になる笑)
仮に言葉と表情、態度の矛盾が生じていた場合に、
表情や態度といった見た目の方が受け取り手にとっては情報としての優先度が高くなります。
人にとって視覚情報の優先度が高いというのは、vol.51の権威バイアスからも見て取れますよね。
これを法則として表したのがメラビアンの法則です。
(魔法のランプとか出てきそう笑)
決してアラビアンナイトではありません。
メ、ラ、ビ、ア、ンの法則です。
(笑)
魅力的な物語に浸りたい気持ちはわかりますが、
今回のところは地に足を付けてケーススタディにて知識を習得していきましょう。
[ケーススタディ]
少なくとも勘違いして欲しくない点がありまして…
メラビアンの法則で説明しているのは
あくまで相対的な優先度の差であって絶対的な評価ではないというところです。
情報の影響力を比較した見方なわけなんですね。
(ほ、ほう…)
この法則は別名「3Vの法則」、あるいは「7-38-55の法則」とも言います。
(仮面ライダー?)
それはコミュニケーションに影響を与える情報の分類と、割合を表すのですが…
「Verbal=言語情報」
「Vocal=聴覚情報」
「Visual=視覚情報」
の3つの頭文字Vから名前が付いたのが3Vの法則です。
またそれらの優先比率が
「Verbal:Vocal:Visual=7:38:55」
である点を名称に用いたのが7-38-55の法則となっています。
いずれにしてもコミュニケーションに影響を与える情報の優先度の内訳を示しています。
(どの要素も欠かせないということですね)
たまに「人は見た目が9割」とか耳にしますが、
それはあくまで第一印象の話であってコミュニケーションを取る前の段階での話です。
人と初めて会う時に入ってくる最初の情報が視覚情報なのでそりゃそうですよね。
(確かにそうだね笑)
vol.32のロジカルシンキングで考えれば、それぞれがどう構成されているかはわかってくると思います。
メラビアンの法則はコミュニケーションにおける法則ですから、
言葉を発したり、その発声時に抑揚をつけたり、ジェスチャーをしたり、
それらすべてが存在することが前提です。
言葉を介さないコミュニケーションもなくはないですが、
スキンシップなど限定的なタイミングになるでしょう。
なので、基本的には伝えたい言葉の意味を正確に伝える為には、
表情や態度、動きなどの視覚に訴える情報がとても重要で、
加えて言葉の抑揚や話すスピードなどの聴覚に訴える情報も視覚情報に準じて大事な要素になっているというお話です。
(ただ言えばいいわけではないんだね)
[投げかけ]
あなたも相手に何かを伝える時は
身振りやイントネーションなども組み合わせて表現してみてはいかがでしょうか?
以上
今回はメラビアンの法則を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『マウント』
こちらを解説予定です。
お楽しみに!