『度重なる接触が好感を呼ぶ!?』 プチっとスタディ vol.90
[キーワードと言い換え]
ザイオンス効果
≒
何度も同じ情報に触れることによってその情報に対する好感度や評価が上昇する心理現象
[プチっと解説]
あなたも
初めて見たときはいまいちだと思っていたはずが、
何度か見かけるうちに興味が強くなってきたと感じることってありませんでしたか?
同じテレビCMを何回も目に(あるいは耳に)していると、紹介されている商品やサービスが魅力的に見えてきます。
特に最初に良いイメージがアンカリングされていれば、
より一層魅力的になります。
※アンカリングはvol.47
広告などは、もちろんそういう効果も狙って仕掛けられていると言えますが、
なんとも単純明快な現象ですよね。
これはザイオンス効果と言われるもので、
もうちょっと直接的に表現すると「単純接触効果」です。
(ほんとに単純明快だな笑)
複雑に見えて単純な部分もあったり、
そう思うとヒトの心理って面白いなと感じますね。
(んだんだ)
もはやこの効果の詳しい説明はいらないかもしれませんが、
せっかくなのでここから先もお付き合い下さい。
[更に深掘り]
ザイオンス効果はマーケティングに用いられやすい心理効果で、
テレビCMよりももう少し新しい活用例としてはweb広告が挙げられます。
特に今はほとんどの人がスマートフォンを使い、
日々多くの情報に晒されています。
恐らくプチスタをご覧になっている方の中でスマートフォンをお持ちでないような、
圧倒的ラガードさんはいなそうですよね?
(ラガードってなんだっけ?)
ラガードをお忘れの方はvol.3のイノベーター理論をご覧下さい。
スマホを操作しているとweb広告が至る所で表示されているはずです。
ブラウザでネット検索していても、
無料アプリでゲームや動画を楽しんでいても、
SNSで誰かの投稿を見ているときも…
少し前に訪れたサイトの商品やサービス、
もしくはそのジャンルに近い内容が頻繁に表示される経験をされている方が多いと思います。
この手の広告はターゲティング広告と言われ、
ユーザーの閲覧履歴などから様々な情報を抽出し表示内容に反映させているわけです。
(怖いよね笑)
ECサイトなどをチラ見したユーザーに対して、少なからず関心のある情報が複数回目に入ることで、
「ザイオンス効果の力を活かして購入可能性が上がることを期待している」
というのが見て取れますね。
「少なからず関心がある」ことも考えると、
vol.86のカラーバス効果も相乗的に機能しそうな気がします。
とはいえ情報に触れるたびに好感度が上がり続けるかと言えばそうでもなく、
一定まで行くと効果は頭打ちになるようです。
頼りすぎも気を付けなければなりませんね。
(何事も節度が大切)
[投げかけ]
あなたも
好感を得たいときは接触回数も意識的に増やしてみてはいかがでしょうか?
以上
今回はザイオンス効果を解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『藁人形論法』
こちらを解説予定です。
お楽しみに!