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大学院大学、NAISTのこと

緒言
みなさん、こんにちは、こんばんは。やふへいです。
今回は一般に認知度が高くないであろう大学院大学のことや、僕の所属する奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)についてお話したいと思います。
少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

1.大学院大学のこと

まず、一般に大学生が○○大学○○学部に所属するように、大学院生は○○大学大学院○○研究科に属することが多いです。具体的な例として、東京大学工学部を卒業した学生は大学院試験を受けて東京大学大学院工学系研究科に入ります。

このように大学と大学院は一体となっていることが多いのですが、弊学は大学院大学という不思議な名称を持っています。これは独立大学院という学部を持たない大学であるためです。これによって、同期は他の大学で4年間過ごしてきた人、もしくは高専(工業高等専門学校)で本科(5年間)+専攻科(2年間)を過ごしてきた人たちが集まります。皆が外部から入学してくるため、バックグラウンドも様々で多様性があります。ここについては2.NAISTのことで記します。

ただ、大学自体が歴史が浅く(NAISTは来年で30周年)一般的な認知度はまだ高くないです。実際に僕が就活をしていた際も大学院大学?なに?みたいな面接官の方は居らっしゃいました。しかし、学生の質や先生方の質はかなり高く研究に対するモチベーションや資金力、論文投稿数は他大学に比べても多いです。

弊学のような国立の大学院大学は他にもいくつかあるようで、特に北陸先端科学技術大学院大学 (JAIST)は情報系の研究室も多いため、受験の際に弊学と迷われる方が多いそうです。

個人的にはまだ数の少ない大学院大学が今後増えていったら面白いのにな、と思っています。

2.NAISTのこと

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弊学のホームページより拝借

「NAIST」ほとんどの方が聴き馴染みのない単語だと思います(呼び方はナイストです)。その中で僕が所属するのは「奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科情報科学領域」です。長いですね。

NAISTには情報・バイオ・物質の3領域があり、一昨年まではそれぞれで研究科があったのですが、統合され先端科学技術研究科になり、1研究科の中に領域としてすみ分けするようになりました。バイオ×情報や物質×情報のようにそれぞれの融合領域が発展してきている時流に合わせて組織改正を行ったようです。このように柔軟に組織が変えられるのは、とても良いことだと思います。

学生については、「1.大学院大学のこと」でもお話したように様々なバックグラウンドを持っている方が多く非常に面白いです。私が出会った情報領域に居る学生でも、教育学部の数学科から来ている人や、農学部でバイオ研究をしていた人、企業で働かれていた人などさまざまな背景を持っている人がいます。先輩でロボット関係のギネス記録を持っていた方が居たことにはとても驚かされました。また、外部受験をして来ているだけあって、彼らのモチベーションの高さに良い刺激を受けています。

先生方については、日本でもトップクラスの研究者から指導や講義を受けられる環境でとても恵まれていると思います。過去には、iPS細胞の山中伸弥教授がバイオで助教・教授時代を過ごされていたようです。今年度は、情報の某研究室に元Go○gleの研究者の方が入られて大学がざわつきました。研究環境においても入学時に1人1台Macbookが貸し出しされます。また、僕自身はクラウドソーシング(ネット上の人々に仕事をこなしてもらうこと)を用いた研究を行っているのですが、そこにかかる費用を出し惜しみなく払っていただけるため(普通の大学では予算がかなり渋いです)研究に専念させてもらえます。

...とメリットばかり書いてきたのですが、もちろんデメリットもあります。
それは大学の周りに何もないことです。スーパーまで徒歩で片道20分、学内のコンビニは21時で閉まる。学内の寮に住む僕にはかなり辛い状況です。最近では研究の一環でカーシェアなるものが一部学生でも無料で利用できるようになり、なんとか食糧の買い出しを行っています。娯楽施設はもちろん居酒屋なども近くにはないので専ら研究室で飲み会を開いたりすることが多いです。(昨今はコロナの影響で出来ませんが)

正直、自分の学部を飛び出してNAISTに来ることに対して初めは不安が大きかったです。そして、今思うのは過去の自分の選択は間違っていなかったということです。

3.結言

今回のお話をまとめます。
NAISTとは学部がない大学院で、出来てまだ新しい大学です。
弊学には優秀な先生方や、魅力的な研究環境、ユニークな同期がたくさんいます。もし身近に進学を迷われている方がいたら、ぜひおすすめしてあげてください。

なんだかすごくNAISTの宣伝みたいになりましたが、興味を持っていただけたら幸いです。

それでは今回は、この辺で。

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