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バイト先の時給に対しての不満

こんにちは

今回は賃金についてです。
いきなりですが読んでくださっている方、自分の仕事における賃金について満足しておりますか?

賃金の問題というと、物価高や経済停滞と並んで耳にする、日本の深刻な問題の一つでしょうか。
日本で賃金について会話に出すことをいわゆる「恥ずかしい事」とする風潮があることは薄々感じております。自分のアルバイト先に直接、時給を上げて欲しいと交渉する人はあまりいないようです。

賃金に対しての不満。
日本人で賃金に対して不満が一つもないという人は、職種や人によりますが、それ程多くはないのかなと思っております。

僕は学生でアルバイトをしている身です。働いている中で、賃金に不満があったりします。
それは、平日と休日の時給に関しての不満です。そしてどうやら、この不満を仕事先にぶつけても解決の見込みは薄そうです。そんな不満を心に抱えても毒にしかならないので、noteを使って、自分の不満について向き合うことにしました。加えて、日本が各国に比べて低賃金である理由という部分にも触れていますので、興味のある方は読み進めてみてください。

バイト先

勤務しているのは大手リユース小売店です。大学入学と同時に働き始め、今年で4年目になります。業務内容は幅広く、レジ等接客から品出し、買い取り査定などがあります。

多くの小売店がそうであるように、学生アルバイトやパートさんがスタッフの8割を占め店舗を回しています。

もちろん、土日祝日の店は平日に比べ混み、ピークの時間帯には大勢のお客さんがレジに並んでいます。
わかりやすく休日と平日でどれだけ売上と客数に差を述べますと、休日の売上、客数、共に平日の2〜3倍といったところです。それに伴い当然、業務量も増えます。

では、業務量に合わせて休日に多くの人がシフトを入っているかというとそうではありません。人手が足りていない日が多いです。

つまり、平日と休日の賃金に差がない、というのが僕が抱える不満です。そんなバイト先はいくらでもあるし、何なら休日に時給の割増があるバイト先の方が少ないかもしれません。

しかし、数十円時給を上げれば多くのスタッフが満足感と強いモチベーションを持って働けると確信していますし、そうすべきだと働くうちに段々と強く思うようになってきました。

本社に電話してみました。

休日と平日で賃金が変わらず、一律の時給を設定している理由はなんでしょうか?

半ば怒りに任せながらも冷静を保ち、本社の担当窓口に賃金の変化について、電話で尋ねてみました。

「僕はスタッフで、毎週日曜に昼から閉店まで出勤しています。休日の業務量は平日に比べて倍近くあるのですが、休日のスタッフ数は平日とほぼ同じです。そのせいで、休日に出勤する人の仕事の負荷がかなり高まっています。実際に土日にシフトに入ることに辛さを感じているスタッフも少なくありません。学生の同僚の中には、時給が変わらないのに休日昼入る奴はバカだ、と考える者もいるくらいです。

原因は休日の時給が平日と変わらない点にあるのだと思っています。数十円だけでも時給を上げればスタッフのモチベーションも上がりますし、稼ぎたいスタッフはより土日にシフトを入れると思いますが、今後変わっていく見通しはありますか?」

これ程まで詳しく丁寧には 伝えていませんが、会話の中でほぼ同じ内容のことを伝えました。

担当職員の返答は は、忙しいこと、休日にスタッフが不足している事への謝罪に次いで時給に関してはこのように述べていました。

「給与に関しては規約で決まっているからどうしても難しいです。」

まぁ電話担当の人の一存で決められる訳はないかと思いつつ、検討お願いしますと言い残し切り上げました。

時給アップの為には、より多くのスタッフが本社や社員に休日の時給アップの交渉をするなど、声を上げることがまず大事でしょう。周りの学生仲間に働きかけ、卒業までになんとか時給アップを目指していくつもりです。では何故、そんな事に僕が拘るようになったのか。その理由はある動画の視聴によって納得させられたからです。

日本の賃金がずっと横ばいである件

日本の平均年収はここ数十年、ほぼ横這いです。原因の一つは、日本人は欧米諸国に比べ、雇用先に対して給与に関する交渉をしないから、だそうです。下記の動画の8分頃からその話題について触れていますので是非観てみてください。

お金に対する貪欲さ、というのは確かに日本人に足りない要素だと頷かされました。確かに、衣食住はもちろん、技術的な部分に関してもかなり発展して、ある程度楽をしていれば、非常に豊かな暮らしができる現代の日本で「貪欲さ」は全く必要ないとも言えるでしょうか。ただ、それでは現状の不満をずっと抱えたまま生きる事になります。最初は小さかった不満が段々と積み重なり、実際に僕は「こうした方が絶対いい!」という気持ちを抑えることができずにいます。


仕事量は時給に反映されるべき?   


会社が従業員に対して払う賃金は、様々な基準によって決められるでしょうし、コストを抑えたい経営は、できるならばより賃金を安くしようとするはずです。ただ、僕は経営ではありません。スタッフの視点から、仕事量という基準が賃金を決定する上でいかに重要であるかを考えてみる事にします。

給与を決める基準には、さまざまな要素があると思います。例えば、市場のニーズや、労働者の価値や希少性、経験、仕事の危険度なども含まれると思います。

空港のグランドスタッフの内定を持っている友人がいます。初任給は平均よりも低く、賃金の上がり幅も低いのだとか。他社と迷った末、空港で働ける、というやりがいを重視して最終的に内定先を決めたようです。

グランドスタッフの業務は、乗客に対するチェックインや手荷物の預け入れ、搭乗ゲートの案内等多岐に渡ります。単純な業務量でいったら、時期にもよると思いますが、忙しい方でしょう。一方賃金はというと、インバウンド観光客の増加により多少上がるとは思いますが、上がり幅は低く、賃金も低いままでしょう。

なぜなら、グランドスタッフの職業は成りたい人が多く、仕事を始める際にそれ程の専門的スキルがなくても働けるからです。給与が低くても多くの人が志望してくるというのが、賃金が上がらないない一番の理由でしょうか。

できるだけコストを抑えたい会社側は賃金は上げたくないはずです。離職率も相当高いようですが、低い初任給に設定しても勝手に集まってくるならわざわざ賃金は上げる動機にはならないでしょう。仕事に専門性もそれ程求められませんので、スタッフの入れ替わりが激しいままでも、サービスの提供という部分では全然成り立ってしまいます。

ここからは僕の目線です。
しかし、仕事量が多い時間帯というのは、そうでない時間に比べ、時間あたりの価値は高まるのは事実です。僕のアルバイト先の話ですが、休日に働くスタッフが一人増えたら、その分接客も買取査定も充分に行う事ができ、売上も伸びるでしょう。すなわち、スタッフ一人の価値は平日に比べ高くなります。

価値が高い時間(忙しい時間)の労働を時給に反映させる工夫は必要なのではないのかなと思っている次第です。ここに交渉、会社側に声を上げる余地があるのかなと思います。

安いコストで店舗を回したい会社は、規約を作ってそれに合意できる者しか働かなくても良いよ?というスタンスかもしれませんが。

貪欲さから改革を

僕はこれまで、現状に不満を抱える中、不満に思う気持ちからある程度距離を保ち、我慢することが多かったです。問題があっても現状に不満というものをあまり感じてきませんでした。考えたくない、言っても無駄、波風を起こしたくない。というのが理由になるのかなと。

ただ、今後社会で少しでも生きやすく、豊かに生きる為にも、「貪欲さ」という要素は大事になってくると強く思うようになりました。なぜなら、不満を抱えて裏で愚痴を言うなら、まずは変える努力をして、あれこれ言いたいからです。

また、僕は大学で外国語を学んでおり、英語圏の人の価値観に触れる機会が多いことも理由になります。彼らは同調圧力など感じず、自分の権利や主張をストレートに表現します。英語という言語が日本語に比べて意見を主張し易いという性質があることも絡んでいるかもしれませんが。もちろん日本語、日本にしかない美徳も沢山あります。ただ、現在は個人のスキルや成果に価値を置くような時代である以上、英語圏の人のような要素を獲得する事がなんだか必要な気がしてなりません。

仕事というものが社会貢献であるならば、そういった改革心を持つ事により間接的に、より良い暮らしを作るという意味での社会貢献になるのかとも思っております。とは言って、あれこれ考えるよりも何かアクションを起こすしか現状は変えられないでしょう。ここからは着々と貪欲に生きる事を目指すつもりです。

そしていつか日本が賃金について交渉する事をあたりまえとする風潮になって欲しいと思っています。

Have a nice day.

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