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わたしが言葉を紡ぐ理由

明日、明後日、明々後日。
来年、5年後、10年後。

私は予定を立てられない。
なぜなら、未来のことを想像すると吐き気がするからだ。

“明日、どうなるかわからない”
そんな感覚がここ最近続いている。ニュースを見るとどうも胸が苦しくて、自分の殻に閉じこもってしまう。毎日のように大きな不安が私の身体にまとわりついているのだ。

だから、今を生きることしか考えられない。
結婚?出産?年金?老後?……うるさい、うるさい。想像すらできない。
いつだって描く未来はねずみ色で、何もない。

そんな風に未来を思うことすら困難な私は今、「サステナブル」に関連する仕事をしている。サステナブルと未来は切っても切り離せない関係だ。仕事柄、未来のために様々な企業や人々が頑張っているのをよく知っている。

やりたいことがある、「こうなりたい」がある。
それって本当に素敵なこと。生き生きと将来を語る人たちの笑顔を見ながら、私は自分が抱けない想いや描けない未来を、人に託しているのかもしれないと思った。

そんな私が未来のためにできること。

言葉にすること。
自分の気持ちを、考えを、言葉にする。
インターネットの海に1度投げられた言葉は未来永劫消えることはないだろう。
だったら今、私が抱いている感情を余すことなく記そう。

未来を生きる人たちにとって過ごしやすい環境づくりは私にはできないし、生きるのに役立つアイテムの開発だってできっこない。
でも、数十年後、辛い気持ちを抱える人に寄り添う言葉は残せるかもしれない。こんな不安を抱えながら生きる人がいたと知れば、少しは勇気にならないかな。

だから今、私は言葉を紡ぐのだ。
これが私の未来のためにできることだと信じて。

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